学校法人恵愛学園 認定こども園 北広島かおり幼稚園

Diary

園長ブログ

リレー

2016.6.28

 昨日、今日と久々にお天気が続きました。年長、年中は栗沢の冒険ランドへ、小さい組さんプールを楽しみました。

 年中組の4人がリレーを始めました。リーダー性のあるA君、2番手のB君、とにかく一緒に遊びたいC君、今年入ったばかりのD君。の4人です。A君がリレーの説明をして、ゲームが始まりました。でも、予想通り、A君は自分のチームが勝つようにゲームを運んでいきます。そのうち、ルールが分からなくなり、バラバラになってきたところで、また、A君が変わったルールを説明して走り出しました。でも、よくわからないルールにC君が「ルールがわからない・・・」と言い出しましたが、声が小さく聞こえていません。もう保育者が出て行ってもいいかなあと思いつつ、「もっと大きい声で言ってごらん」と助言しました。
 遊びの中で多くの事を学んでいく子どもたち。まだまだ、社会性もリーダー性も協調性もおぼつかな中で、試行錯誤しながら、やり直しをしながら、遊んでいく子どもたち。保育者が入って仕切ればすぐにゲームは正しいルールの中で楽しく展開していきます。でも、今日の4人は楽しさは今一歩だったと思いますが、リーダーの役割やルールの大切さ。自分の立ち位置など多くの事に触れたと思います。その積み重ねで心も体も大きくなっていってほしいですね。

今日も雨?

2016.6.21

 今日の保育の予定ははだし遊び。でも今日も午前中は雨・・・
 短い北海道の夏を楽しむためにはお天気の日にはすぐに水遊びやどろんこ遊びができるように準備していますが、今年の6月はほとんど雨でした。その度に順延になったりで、その日はあきらめなければならず、お天気との関係は子どもたちにとって我慢の6月でした。

 期待していたことが、雨や病気でできなくなって悔しい思いをしたり、思い通りにならない事がたくさんあります。でも、この一連の流れの中で子どもたちは大切な事を学び、身に着けています。

 自分の思い通りにならない時に我慢するのか?違う方法を考えるのか?この幼児期にたくさんの色々な経験の中で目には見えませんが心の土台となる、人への信頼、自分の存在価値、忍耐等築いていってほしいと思います。

今日は金曜日

2016.6.10

 お弁当が終わって、いっぱい遊んで、お帰りの支度をして。

「ひよこさーん!頑張って!」とホールに響く声。満3歳児クラスの子たちがお昼寝の布団をみんなで玄関まで運んでいます。月曜からお昼寝で使った布団をお洗濯してもらうために、持ち帰ります。4月にはまだまだ何もできず、自分の鞄も持ってもらっていた子たちが大きな布団の袋を持って(引きずって?)、ホールを横断しています。
 この2カ月でとっても大きくなりました。幼稚園がお家の次に安定した安心できる場所になっていることが伝わってきます。幼児期に安定した情緒で過ごすことは人間形成にとってとても大切
です。明日明後日のお休み、どこかへ出かけかくても、家族で過ごす平和な時間は何にも代えがたいものです。家族で過ごす時間を大切にしてください。

大きくなあれ!

2016.3.18

 入園当初は挨拶するのも目を合わせず、小さな声だったのが、3学期には「先生!おはよう!」と自分から満面の笑顔でしてくれるようになったり、ジャンバーをかけるのもすぐに「やって~」と言っていた子が時間をかけても最後まで自分でできるようになったり。子どもたちの成長は目を見張るものがあります。
 お子さんが生まれて母になり、父になり。同じだけ時を過ごしていても子どもが子どもらしく成長していく方が早く、大人はいつまで経っても母親、父親になるにはなんと失敗ばかり、成長の遅いものだと、反省していませんか?
「桃栗3年、柿8年」おいしい実を成らすには3年、8年と月日が必要です。まだ3歳、4歳のお父さんお母さんは3年、4年しか親業をやっていません。まだまだこれからです。子どもの先に立ってリードするのも親ですが、後ろからしっかりと受け止め、支えていくのも親です。子育ては何年もかかります。今失敗しても取り返せます。また、親の失敗を乗り越えていく力も子どもはもっています。急がず、ゆっくり、力を抜いて。
 上手く何かが出来たことよりもそのことにどれだけ誠意をもって向かったかがお子さんには伝わっていきます。あせらっず、ゆっくり、新しい年度をスタートしましょう!

エチケット?

2016.3.11

 先日、お抹茶をふるいで、こしていました。「何をやっているの?」と子どもたちが寄ってきました。私の手先をみながら、3歳児が後ろを向いてくしゃみをしました。
 「えらいね。おちゃにくしゃみがかからないようにちゃんと後ろ向いてくれたんだね。ありがとう。」と言うと、その子はとても誇らしげにしていました。
 大人でも、公共の場で平気でくしゃみや咳をしている人。アスファルトに痰やつばを吐く人。います。小さいからまだわからないと考えず、小さい時だから、今から躾を身に着けておくことが大切だと思いました。躾は身を美しくすると書きます。自分の体を清潔に保つ事は、自分のためであり、周りの方々のためでもあります。自分を大切にし、相手を思いやることは小さい時からの基本的生活習慣からも育っていきます。まず、私たち、自分の周りへのふるまいを見直すところから始めたいですね。

親切名人

2016.2.26

 いま、ホールの壁に、”コマ回し名人””縄跳び名人””マリつき名人”等色々な名人のお友達の名前が書かれています。不器用な子、運動が苦手な子、得意な子、絵が上手な子、そうでもない子。書かれている名前をみると意外な子がコマ回しがうまかったり。あまり目立たない子が多く名前が書かれていたり。そして大きいお兄さん、お姉さんたちの真似をして小さい子たちも挑戦し始めて、すぐにできたり、なかなかできなかったり。でも、めげないで遊びの中で頑張ることを学んでいるようです。そしてやはりどんなに頑張ってもなかなか名前が書かれない子も。でも、そんな時にその子の得意なことはなんだろう?とその子の名前が書かれることを探してみます。名前が書かれることが評価とされな
いように。”片付け名人””お助け名人”表面的には見えにくいところに得意分野をもっている子。目立たないところで頑張っている子等。一人ひとりを大切にする保育の目指すところでもあると思います。
 大人の方々にもありますよね。いつも目立たないところで働いている方、自慢せず、坦々と良い仕事をこなしている方。あこがれます。人は目に見えている面だけではないことをわきまえながら、相手の良いところを受け止めて行きたいですね。

いーれーて!

2016.2.10

 年長組の子たちがクリスマスプレゼントにもらったコマをとても上手に回せるようになりました。ひもをまく手つきは無造作で雑なのに、私よりもとても上手に回せます。
 年長組のやることにはやはり、小さい子たちはとてもあこがれていて、コマに限らず、ドッチボールや長縄、鬼ごっこに入ってきます。
 「いーれーて!」「いーいーよ!」と言って始まっていく遊び。小さい子は怖いもの知らずでまず、ルールがあることが分かっていません。とにかく楽しそうに遊んでいる中に入ってはその遊びをかき回します。でも年長組は心得たもので、わからない子には教えてあげ、まだ理解できない子にはじゅうぶん遊ばせながら、自分たちの遊びも展開させていきます。小さい子たちは、まずその空気を心と体で楽しみます。とてもおもしろい遊びの空間でお兄さんたちと一緒に楽しんでいることで大満足!そして自分たちもお兄さんたちと同じようにしたい!と少しずつルールのこと、周りの友達のことなどを把握していきます。最初はみんなわからない!できない!失敗する!それを温かく見守られながら、少しずつその遊びの本当の面白さ、仲間との関係を築いていきます。
 幼いころからそのような環境にいると、見て聞いて、自然にやりたい!と思い、失敗してもまたやりたい!と憧れから実体験となり、自信へとつながります。子どもは子どもの中で育ちます。小さい頃から、異年齢同年齢のお友達との関わりはとても大切です。

後伸び脳

2015.12.24

 国際大の教授がよくおっしゃっている言葉です。よく言われている北海道の学力水準が全国で47位の最下位。でも高校生になると31位に上がります。学力テストの評価の範囲は人間の持っている可能性のどのくらいの部分を示すのでしょう?どんなに偏差値が高くてもどんなに学力の高い大学を出たとしても、社会に出てから、どれだけ周りの方々と良い人間関係の中で、仕事を進められるか?出世や、収入に関係なく、やりがいのある仕事、周りから必要とされる自分。必要とされなくても自分が満足する人生を歩めること、それを築いていける力を持つことが大切ではないでしょうか?北海道の子たちが幼少期に十分に体を動かし様々な経験を積みながら大きくなること。すぐに学力に反映されなくても、それは確実にそれぞれの生きていく土台を固めているのであれば、47位を嘆くことはないと思います。あせって試験の点数だけを上げようと詰め込みの学習、必要以上の競争意識を持たせるのは、いかがなものでしょうか?

 幼少期、児童期は目に見えない土台固めを大切にしたいと思います。

愛しているから叱るんです!

2015.11.20

 まだ、クラス担任をしていた頃、後輩に対して仕事を教えている時、出来ていないところや、間違っている所を指摘したり、正してあげる時、決して良い気持ちではありません。言わないで済むなら言わないでいたい。誰かほかの人が言ってくれないかなあと思っても、その先生のため、子どもたちのため、言わなければ!と。言われた相手も傷つき、落ち込んでいるだろうなあと自分も傷つきながら、伝えた覚えがあります。でもそれは今も変わらず、言いにくいことを心を鬼にして言いつつ、相手の成長を待ちます。お母さん方もそうではないでしょうか?
 怒りたくて怒っているわけではなく、躾であったり、善悪の基準だったり。叱ることで子どもが成長するために。痛みを覚えながら叱っていく時、互いに成長していくのだと思います。愛していない子、どうでもいい子はほっときます。大切だから、愛しているから叱らずにはいられないのです。
 叱っても回復力はあります。だから叱れるんです。

おはなし

2015.10.8

”むかし、むかしあるところに”と寝物語に祖父母や両親に話してもらった経験、皆さんもあると思います。私の小さい頃はまだまだ絵本もすぐに手に入らない、文化的にも貧しい時代でした。ですから、父や母から聞く昔話はとてもとても楽しみでした。私の両親は教育者などではありませんから、レパートリーも少なく、「ももたろう」「こぶとりじいさん」「はなさかじいさん」程度で、もう種が尽きてしまいましたが、それでも親から聞くお話は何度きいても楽しみでした。聞いた話を自分の頭の中で想像しイメージを膨らませます。
 でも、今はテレビや漫画、アニメーション映画等、自分が想像する前にすでに画像と音があるため、各自がイメージを膨らませる余地が少なくなっているようです。
 そして、お話は”言葉”だけでイメージを膨らませるのではなく、感情や状況までも考え、感じることができるのです。すばなしは幼児期の心に、脳に豊かな刺激を与えます。イメージを膨らませるために、集中力、思考力、言語力等様々な力を使います。
 おはなしは親しい人の肉声で聞くとても貴重なすばらしい経験です。この幼児期にたくさん経験させてあげてください。