学校法人恵愛学園 認定こども園 北広島かおり幼稚園

Diary

園長ブログ

感謝会当日

2022.10.28

今日が感謝の会当日です。子どもたちにわかりやすく、畑で収穫された野菜や果物が豊かに実っていること。食べ物が豊かに与えられていることを目で見て聞きながら感謝しました。
 次は”タムタムとビルの街”という動画をみんなで観ました。内容は砂漠の国に住んでいる子どもが北の国に住んでいる子に青空を送ることから物語は始まりました。決して豊かではない砂漠の国の子どもが北の国に必要な癒しの音楽や、暖かい心を送り、北の国からも雪やラジオなどが送られてきました。北の国は文化も進み、生活水準も高いですが、心の貧しさがあることが読み取れました。
 その動画を見て、子どもたちは各クラスに入り、その感想を言い、また、自分たちは何ができるか意見を出し合いました。「服を送ってあげよう」「水を送ってあげたらいい。汚い水を飲んでるから。」と昨年ユニセフの方から学んだことも含めて考えている年長組。「オムライスが良いよ」「焼きそばも送ってあげよう」と年中組も自分たちの考えれる精いっぱいの考えを出し合っていました。自分たちが考えられる範囲で一生懸命考えている姿に感動を覚えました。自分にできる事からそれぞれが始めて行けば、きっと世界は平和になっていくのではないでしょうか。この子たちの相手を思う心を育てつつ、世界平和を願っています。

感謝の会Ⅱ

2022.10.27

今日は感謝の会の前準備として各クラスが調べてきた世界の国々についての発表をしました。
 年長のゆり組はクラスにいるA君がアメリカからきているので、アメリカについて調べてきました。国旗の星の数やどんな言葉を話しているか?A君には英語でお話もしてもらいました。
 年中のさくら組は月刊誌がペルーのタキーレ島のおはなしだったので、その国について調べてきました。まず、ペルーがある場所は?世界地図の中の日本の場所、アメリカなども確認しながら、南アメリカ大陸のことも知りました。タキーレ島にはお店がないことやおじさんたちが編み物をしていること等。私たちの日常とは異なる国がたくさんあることを学びました。
 年少のもも組はクラスにいるA君の国。ウガンダについて発表しました。ウガンダは南アフリカにある国。ペルーとは真逆です。世界の広さの中で、本当に日本は小さな国なんだと思わせられます。
 そして世界の国々にはウクライナのように戦争に怯えながら生活している人たちがいる事。毎日食べるものがなくておなかをすかせている子がたくさんいる事。生活のために臓器を売らなければならない人達がいる事。等に目を向け、自分たちには何ができるかを考えることができる子になってほしいと願っています。

感謝の会

2022.10.26

今週末に園では”感謝の会”を行います。日々の恵み。食べるもの、着るもの、住むところ、平和な毎日。等を与えられていることに感謝します。子どもたちと自分たちが恵まれていることを一つ一つ確認しながらありがとうをしていきます。それと同時に世界や日本国内に目を向け、災害等で困っている方々や、飢餓で苦しんでいる子どもたち、戦争の中で恐怖の中にいる方々のこと等を保育者が調査し、子どもたちにわかりやすく、動画や資料を取り寄せたりみせます。時にはユニセフの方に来ていただいて子どもたち向けに説明をしていただきます。幼い心に戦争の恐さや食べることのできないつらさ。うでの太さで、ちゃんと食べれているかがわかること等。自分たちがどれだけ守られ、恵まれているかを知り、困っている方々に自分たちができる事を考える時間も作ります。小さいなりに子どもたちは各クラスで、感想や、今自分にできる事を考えます。保育者の取り組む姿勢が子どもたちにも伝わり、世界に目を向けることの大切さを知る良い機会になります。コロナ以前は保護者の方々にも参加していただき、一緒に考えていただきました。自分の、目の前の出来事だけではなく、隣の人や周りの人のことに、広く目むけ、心を配れていければ、きっと世界は平和になるのだろうと思わせられます。

絵本の世界

2022.10.18

絵本に特化した保育を行って3年がたちます。絵本の世界を楽しむことはとても広く深く様々な感性をはたらかせ、感受性を刺激されます。子どもたちのその部分を引き出して保育の中で展開させることはとても難しいことです。マニュアルはありません。子どもたちの発想や発した言葉をそこからどう発展させていくかは保育者の感性を働かせなければできないことです。
 ”おむすびころりん”の絵本を読んだ4歳児のクラスでネズミごっこが始まりました。そんな中、公園に遊びに行ったら、何とそこに大きなおむすびが転がっています。そこで、子どもたちはすぐにネズミになり切っておむすびを取りに行きます。そこでもお話が展開され、子どもたちはお話を更に膨らませていきます。おむすびを公園で子どもたちに知られないように置いたのはもちろん保育者です。そんなちょっとした仕掛けをしながら、子どもたちの想像力を更に大きくしていきます。こどもたちはお話を楽しみ体も心も様々な体験をしていきます。子どもたちの発想の豊かさやユニークさに驚きつつ、逆に感性を刺激され育てられている毎日です。
 絵本の世界は限界がありません。紙面の動かない絵をそれぞれの空想の中で動かし、1冊で終わってしまった絵本の続きをそれぞれの空想の中で発展させます。そんな世界をつくれる心は現実の厳しさにも打ち勝っていけます。スマホやパソコンのゲームではすべてが動き、音も出ているので、どうしても受けるだけの楽しさで終わってしまいます。とにかくこの幼児期には絵本や、身近な人からの素話を聞いて育つことが本当に重要です。

隣人って?

2022.10.14

聖書の中に”良きサマリヤ人”という記事があります。イエス様が話されたたとえ話です。イスラエスの1人の人が旅の途中、強盗に会い、暴行され、全ての持ち物を取られてしまいました。その後、そこを3人の人が通ります。1人目は祭司職にあり、神様の礼拝のために祭壇で奉仕をする人です。2人目はレビ人で、やはり神様に特別に選ばれた人たちで、日々神様への奉仕をささげている人です。しかし、2人とも、けがをして倒れている人を助けることなく、脇を通って行ってしまいました。3人目に来た人はサマリヤ人で、イスラエル人とはずっと昔から仲が悪く、お互いに毛嫌いをし、会わないようにして暮らすほどでした。 しかし、そのサマリヤ人はけがをしている人を見て、すぐに介抱し、宿まで連れていき、助けてくれたという話です。
 今朝の礼拝でこの話を子どもたちにわかりやすく説明しながら、話し、最後に「ここで、本当の隣人となってくれたのは誰か?」と聞くと、3歳の子たちが最初にサマリヤ人と答えてくれました。そうだねと言いながら、年長さんを見ると、深く考えている様子。年長の子たちは確かに親切にしてくれたサマリヤ人が隣人であることは理解していました。そのうえで、助けてくれなかった2人の人たちのことも考えていました。逆にその人たちをそのままほっておいてよいのか?十字架にかかられたイエス様はこの2人の冷たい罪のためにも祈っておられるはず。年長の子たちが悩んでいたこと自体、本当の意味で隣人になりうる尊い思いであること。子どもたちから隣人という更に深い意味を教えられて心から感謝した朝でした。

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