卒園のお茶会
2023.3.3
3月3日(金)は年長組が保護者の方々にお茶を点て、ふるまいました。年長組になると年に11回ほど、お茶の講師の方に来ていただき、幼児が無理なくお茶を点てられるように工夫したお点前を習います。日本の善き伝統文化を伝えていくために、そしてただ、点てて差し上げるのではなく、相手の思いになっておもてなしをすることも同時に学んでいきます。
コロナ禍にあってはどうしても回数が少なくなってしまい、また、ここ2年ほどは保護者の方々をお招きできませんでした。今年度ようやく、本来のお茶会ができて感謝でした。いつもは友達に点てて飲んでもらっているところを保護者の方に飲んでいただくということは、いつもよりも緊張してしまい、いつもは間違えない所を間違えたり、忘れてしまったりとありましたが、大好きな保護者の方々に自分の精一杯のお点前でおもてなしできました。その後、保育者から子どもたち向けにお菓子とお茶が出されます。この時のお菓子は和三盆のおひがし。こどもたちにとっては初めてのお菓子。恐る恐る口に入れたAちゃん。途端に顔がほころんで笑顔になり、ホットした思いが伝わってきました。甘い上質な糖分は緊張した心にも体にも良い影響を与えるのだと感じました。その子の表情はかわいいかわいい特上の笑顔であり、保護者の前で緊張していた私の心も癒してくれました。