今の社会について
今でこそ、保育士や幼稚園教諭のお給料はこの数年で改善されてきてはいますが、もともとが低い所から始まっているので、社会の中ではどうなのかわかりません。補助金で賄われている面においては、やはり、園児の人数によって変わってきます。園児数が少なくても支援の必要なお子さんがいる場合は保育者の人数を増やさなければ安全な一人ひとりに手をかけれる保育はできません。
乳幼児期は人が人として生きていくため、成長していくための本当に大切な大事な時期です。この時にこそ環境を整え、手をかけ、目を行き届かせ、声を聞いて、声をかけて育てるために子どもたちに寄り添う人材が必要です。そしてその方々には豊かな人間性をもって子どもたちとちゃんと向き合ってほしいと願っています。でも、今、保育業界の一番の課題は保育者がいないということです。この乳幼児期に手厚い、質の高い保育を行おうにも保育者が来てくれないのです。これはお給料、処遇だけの問題ではなく、社会においての保育者の地位の問題でもあります。確かに命を守り、教育していくのは大変な仕事でもあります。でも、未来を託す子どもたちを育てるこの仕事は本当にやりがいのある、素晴らしい仕事です。女、子供と軽視される仕事ではないのです。豊かな感性をもち、使命感がなければできない仕事でもあります。というと「やっぱりできない」としり込みされる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではなく、子どもたちとともに育っていける仕事でもあります。社会がも音子どもたちを中心とし、守られなければ生きていけない方々が安心して過ごせる社会になってほしいと願っています。そのような社会はそれを支えていく者たちにもきっと優しい社会になっていると私は信じます。
経済が回ることが重要視される今ですが、今見えている問題だけで動くのではなく、将来を見通した考え方を切に望んでいます。