学校法人恵愛学園 認定こども園 北広島かおり幼稚園

Diary

園長ブログ

たいせつに

2023.10.30

 今、各クラスは「みんなだいすき会」に向けての準備をしています。
4月から異年齢クラスに取り組み、日々の保育や行事の考え方、取り組み方について会議を重ねながら準備してきました。また、コロナ開けと言うことで、以前に戻すのか?コロナ禍にあって工夫してきた中で良いものを残していくのか?ここに来ても頭を悩ましながらの試行錯誤が続いています。
 いつも発表会のオペレッタなどは全てナレーションが入り、歌も入っているバージョンを使っていますが今回はカラオケバージョンですべてのセリフ、歌詞を子どもたちが歌いながら、お話ししながら進めています。今までも当園の保育方針の中で、「一人ひとりを大切にする」ことを掲げ、それぞれの個性を大切にし、その子自身の存在を認め、自己肯定感を高めるように保育してきました。この4月から縦割り保育を進めてきた中で、日々の保育において年長児は自ずとリーダーとしての役割を担っています。年中児は自分ができる分をがんばり、助けてほしい時には助けてと言えています。年少児も助けられるばかりでなく、自分のできる事も頑張り、お兄さんお姉さんの背中をしっかり見ています。大切にされている自分を知り、更に周りの友達の大切さに気付いていっているように感じられます。


 自信をもって大きな声で歌い、踊る年長児についていく年中児。その後を自分も頑張ろうとついていく年少児。子どもたちがその力を十分に発揮している姿を観て、私自身が励まされ、勇気をいただいています。

布おむつって知っていますか?

2023.10.12

 私が幼稚園に勤めた始めたころから紙おむつが出始めました。専門学校ではしきりに布おむつの良さと紙おむつの弊害を叩き込まれました。にもかかわらず、今は紙おむつが普通?常識?になっています。
 布おむつと紙おむつの違いは、紙おむつの方が断然手間はかかりません。簡単です。そして子供自身が感じる不快感も紙おむつが快適に過ごせます。でもそこが大事なポイントです。赤ちゃんはおむつが濡れて不快を感じ、泣いて保護者に訴えます。保護者は「気持ち悪いねえ」と共感しながら気持ちの良い布に替えて「気持ちよくなったね」と声掛けしてくれて赤ちゃんはその流れの中で快不快を体と心で感じ、理解していきます。ですから、その不快さを知ればどうすれば快適になるかがわかり、自分から排泄を早くに教えられるようになります。でも、紙おむつは3回、4回おしっこをしても快適です!と、いかにも赤ちゃんにとって良いことのように歌っていますが、結局快不快の感覚が鈍いため、尿意を感じてもそれを伝え、自分から排泄しようと思うことが遅くなります。紙おむつを替えてもらう必要がないからです。
 そしてその快不快から喜怒哀楽の感情や感性を豊かに感じることができます。楽しさや喜びの感情とともに悲しみや不快な思いをも経験することは人が成長していくためにとても大切なことです。

スライドの映写機

2023.10.6

 35年使っていたスライドの映写機がとうとう壊れました。もう、映写機は製造されておらず、某通販会社から中古を購入するしかないようです。私だけでなく若い先生たちももう子どもたちにこの映写機でスライドができないことをとても残念がっていました。スライドは映像が動きません。ですから物語が進むにつれ、子どもたちはそれぞれの心の中で想像を膨らませます。それは幼児の育ちの中で、そして人として生きていく上でとても大切で必要な力でもあります。今はもうすでに映像はどんどん動き、おしゃべりしてくれて、効果音まで響いてきます。とても興味をそそります。子どもたちもユーチューブやゲームの画面にくぎ付けです。その映像に慣れてしまうと自分から発想し、想像することが衰退します。私はできるだけ、スライドや絵本、紙芝居等の動かない絵。そして信頼できるお父さんお母さん、兄弟、保育者の生の声で語られる物語の中からそれぞれに想像を豊かに広げていってくれることを願っています。

月別アーカイブ