今日の各クラス
2020.7.9
6月から始まった保育ですが、2か月の空白は友達関係、体力、集団でなければ経験できない目に見えない面にどれほど影響しているのか?恐る恐る日常の保育をとりも出すべく準備をしました。登園してきた子どもたちの元気さ、明るさに後押しされながら、保育者と園児、保育者と保護者の信頼関係を築き上げるべく日々の保育が始まりました。保護者を伴う行事についてはまだまだ制限があり、充分ではありませんが、毎日の保育の中で、子どもたちとの信頼関係は心配には及ばず、どんどん深まっていきました。これは順応性の早い子どもたちの勢いに助けられました。
体力面ではいつもよりも念入りにリトミックによる体幹、体力、体を動かす意識などに力を入れています。自分の体を知り、思うように動かせること。そして自分にはできないことがあることを知る事。これは自分、周りの方々の命を守る事にもつながります。写真の前半3枚は満3歳児のリトミックです。まず、自分たちで靴下、靴を脱いで、自分の場所にしまう。そして先生の言葉を聞きながら、ピアノに合わせて体を自由に動かす。こんなに小さな体で、心でしっかりと聞いて動かして楽しんでいます。
できるだけ、またあのような長期の休みがないように!早くコロナが世界中で終息するように!祈りつつ。
リトミック
2020.7.1
園自体の保育が本格的に始まったのが6月から。友達作り、先生や周りの方々を知るための信頼作り。基本的生活習慣や体力作りでもいつもより2か月遅れです。それを一気に取り戻すことはできませんが子どもたちの心と体のペースに合わせて、日々遊びに取り組んでいます。
その中で子どもたちの体力、体を動かすセンス、リズム感、言葉を聞き取る力。など総合的に育てられるのがリトミックです。亀、ワニ、ウサギなどの動きをピアノの音に合わせ、先生の言葉を聞いて、四肢、背骨、首、足の指までしっかり動かしている子どもたち。まずは体を動かすことを楽しく取り組んでいる姿がとても情緒に良い影響を与えています。心と体が連動して思うように動いていく時、精神的にも楽しくなります。
どうしても先に字や計算を覚えることがきょういくであると考えられがちな日本の教育ではありますが、心と体の連動こそが脳にもよく働き、健康な心身を育てていきます。
ソーシャルディスタンス
2020.6.22
6月1日に緊急事態宣言が解除となり、4週目に入りました。午前保育など、段階的に解除を進めながらではありますが、まだまだ油断はできず、緊張感は続いています。
ホールでの遊びも、時間を決めて多くの子どもたちがが密集しないように、年長組は朝お部屋で製作物に取り組んだり、細かなブロックを使い、町や動物園など、友達との話し合いの中でなければ作れないものを作っています。
ホールでは小さいクラスがゆったりと大型積み木でお城を作ったり、ステージで何回もお遊戯を踊っている子たち等。コロナ前とはすでに違った表情が見えています。できるだけ子どもたちには警戒心、窮屈さを感じさせない保育の展開を心がけています。まだまだ渦中にいる私達ですが終息後には今より、安心できる社会であることを望んでいます。また、せっかく自粛やテレワークで仕事のやり方の工夫、使い方に少しだけ、余裕を作り出せることが見えてきたはずです。社会の進み方をもう少し、ゆるめることを社会全員で行ってみてはどうかと思います。歩く速さで時を刻んでいく。今までずっと小走りのように時間が流れていたような気がします。いいえジョギングの方々もいらっしゃったと思います。季節の移り変わりや、雲の流れの行き先など、感じながら、心のチュウニングを丁寧にする生活を心がけたいものですね。
いつもの習慣?
2020.6.9
緊急事態宣言が解除されて2週間目に入りました。子どもたちもそして私たちも少しずつ落ち着き、今の生活に慣れてきています。
必ず手洗いは石鹸を使い、その後、消毒。園ではずっとマスクを外さない。ホールでの全クラスでの遊びはなくなり、今まで以上に増えた外遊び。換気が今までよりもよくなって風通しの良い部屋。
自分と友達の命を守るためのソーシャルディスタンス。でもこの時期に育っていく、友達と関わる事で生まれる感情や情緒はどう育つのだろう?不安や規制、禁止事項が多い中では警戒心が強く、信頼関係が薄れる心配があります。新しい習慣が加わり今まで良いものだったことがなくなってしまう社会。どのように人は対処して補っていくのか?心配や不安ばかりしていても始まりません。感染中の今を、終息した後の生活を、今以上のものにするために。信頼関係だけは強く、つながれる社会を作り出せるために、今、私たちができることを精一杯行っていきたいと思います。
今日から登園
2020.6.1
緊急事態宣言が解除され、今日から登園が始まりました。保護者の方々は長い間お疲れさまでした。1か月半と言っても本当に長かったと思います。それも外出を制限され、祖父母の方々とも会うことが思うようにいかない中、大変でしたね。保護者の方々も、子どもたちも本当によく頑張りました。
それでも子どもたちは一瞬で園生活に溶け込み、思い思いの遊びに取り組んでいました。
テレビの報道では2m四方のサークルの中に子どもたちが一人ずつで遊んでいたり、手を洗うにしても何をするにも列になるときには間隔を離して印の上に並ぶ光景がありました。幼い子はマスクを着け続けて遊ぶことも困難です。気温が上がり、熱中症も心配です。
医療従事者の方々のご苦労を考えたら、比べ物にならないかもしれません。でも、等しく大切な命を守っている保育園、幼稚園もいつもの10倍くらいの神経と労力を使っています。安心して過ごせる日が来るためには今、それぞれができることを日々、積み重ねていく必要があります。一人で戦っているのではないことを力にして。力を入れすぎないで、深刻になりすぎないで行きましょう。
幼児期の教育
2020.5.19
「学校から帰ってお母さんが家に居るのが嬉しいんだあ!」中学生の言葉です。
昨年10月から、乳幼児への教育に力を入れるという意味で、3歳児以上のお子さんの保育料が無償化になりました。早くに専門的な教育を受けさせると、将来の生活が安定し、格差が少なくなると世界的な研究の中、日本でも行われています。でも、少し勘違い?してはいないかと懸念しています。
まず、教育についてはどうしても早期教育、早いうちに字を覚え、読み書きや計算ができて、英語やピアノなどを習うこと。と思われがちです。乳幼児期の教育の大切なことは人と人との関わり、コミュニケーションです。自己肯定感をこの時期にしっかりと心身に覚えて成長することです。そのための豊かな教育は家庭や集団での様々な人間関係です。習い事のため、高い月謝のために保護者が毎日働きに出るのは少し違うのではないかと思います。中学生ですら、帰宅した時にお母さんが家にいることが嬉しいと思うのです。その日、幼稚園、学校で何があったかをすぐに話せる存在。話さなくてもいてくれることでほっとして遊びに行ける。そんな安心感はどんなに良い塾に行っても養われません。
コロナの感染予防によって考え、工夫していかなければならないといわれている”新しい生活様式”。それは今の家庭生活が豊かなものとなるためでなければなりません。今まで忙しく、ストレスの多い社会を止められず、悪循環が当たり前のように思わされていましたが、改善していけることだと期待しています。
想像力と創造力
2020.5.14
パソコンを使っての仕事や授業などが行われ、自宅の中で事が済むようになってきています。でも、まだまだ普及し使いこなすまでは時間がかかりそうです。このような状況を一般の私達は考えてもいませんでした。でも、便利な世の中、生活が豊かになった昨今ではありますが、結局求められるのは、根本的な人間力ではないでしょうか?仕事や勉強はある程度人と会わなくてもできますが、人と会って会話をすることで精神的な安心感が与えられ、ホットするのはリモートでは与えられなかったりします。何か災害や感染症が発生した時に、第一に何をするか?優先は何かを考えていくのは想像力と創造力です。今の社会で生きていけるようにIT危機に強くなる、グローバルな社会で通用するように言語力をつけることが言われていますが、その根本にあるのは想像力と創造力です。幼児期に自己肯定感をしっかりと育て、周りに愛され、愛することを身に着けていくことが人間力をつけることです。学校で学ぶことができていませんが、ご家庭で過ごすし、互いに向き合っていくことで一番の教育がなされています。恐れることなく今の時間を十分楽しみましょう。
しんらい
2020.4.24
今年度の年間主題は”信頼”です。人と人との関係、つながりが希薄になりつつある今。何年後かには職業が半分くらいAIに変わると予想されているこれから。子どもたちが成長した後の未来を想像すると楽観はできない状況です。だからこそこの幼児期にコミュニケーション能力を養い、自己肯定感をしっかり持って自分を大切にし、相手への思いやりを持てるように、”信頼”と向かい合おうとした今年度。コロナウィルスの予防のため、日常的に人と関わる事も出来ない状況に置かれてしまいました。
全世界で初めての状況に様々な意見が飛び交い、情報があり、考え方、価値観が見えてきます。相手の考え方だけではなく、非常事態における自分の価値観にも向き合い、驚く面も出てきます。この非常事態において、更に相手を批判したり、詐欺行為や暴力などで悪事を行う人。でも、今だからこそ自分よりも大変な方々にできることはないかと探す方々もいます。
目に見えない信頼関係ですが、今だからこそ築ける信頼関係もあると気づかされました。必ず、終わりがあります。会えないから消えてしまうのではなく、会えなくても、関わらなくても築いていける信頼関係をこの状況の中だからこそ探求していきたいと思います。
新型コロナウィルス
2020.4.16
明日から2回目の臨時休園。1回目はまだ早いのでは?やりすぎでは?などと軽く考えていたことを反省します。こんなに長引き、感染者が後を絶たない事態。子どもたち、そしてその家族の健康が十分に守られる日。今まで当たり前だったことが当たり前ではなくなる日。2018年9月のブラックアウトや2011年3月の地震、津波、原発事故。当事者でなくてもその辛さや苦しさに寄り添って理解していたつもりでいたのに、また、新たな災い?今度は目に見えないウィルスとの戦い。そして、全世界が恐怖を感じ、苦しみ、まだまだ終わりが見えないことへの恐怖と疲弊感。感染した方々(有名人)が謝罪していますが、もう誰がどこで感染するかわからなくなっている以上、謝罪する必要はないと感じます。感染した上に後ろめたい思いをもつのは気の毒です。感染した方の1日も早い回復と1日も早い終息を切に願って!
始業式
2020.4.9
8日に始業式が行われました。一人ひとり間隔をあけて、マスクをした顔とマスクをした顔が向き合うのは今までにない光景です。子どもたちの命、そのご家族の健康と安全を守るためにどこまでできるのか?目の前にあるできる限りのことをするのみですが、そこにも限界はあります。互いに協力、配慮の中で、1日、1日無事であるように!平和が保たれるように!とさらに祈り心を強めつつ保育に当たっています。終わりの見えない、目に見えないコロナとの戦いですが、落ち着いて、平常心で日々を過ごすことを心がけていきましょう。目に見えない神様は必ずともに居てくださいます。必ず、終わりがあると信じて!