学校法人恵愛学園 認定こども園 北広島かおり幼稚園

Diary

園長ブログ

感謝の会Ⅱ

2022.10.27

今日は感謝の会の前準備として各クラスが調べてきた世界の国々についての発表をしました。
 年長のゆり組はクラスにいるA君がアメリカからきているので、アメリカについて調べてきました。国旗の星の数やどんな言葉を話しているか?A君には英語でお話もしてもらいました。
 年中のさくら組は月刊誌がペルーのタキーレ島のおはなしだったので、その国について調べてきました。まず、ペルーがある場所は?世界地図の中の日本の場所、アメリカなども確認しながら、南アメリカ大陸のことも知りました。タキーレ島にはお店がないことやおじさんたちが編み物をしていること等。私たちの日常とは異なる国がたくさんあることを学びました。
 年少のもも組はクラスにいるA君の国。ウガンダについて発表しました。ウガンダは南アフリカにある国。ペルーとは真逆です。世界の広さの中で、本当に日本は小さな国なんだと思わせられます。
 そして世界の国々にはウクライナのように戦争に怯えながら生活している人たちがいる事。毎日食べるものがなくておなかをすかせている子がたくさんいる事。生活のために臓器を売らなければならない人達がいる事。等に目を向け、自分たちには何ができるかを考えることができる子になってほしいと願っています。

感謝の会

2022.10.26

今週末に園では”感謝の会”を行います。日々の恵み。食べるもの、着るもの、住むところ、平和な毎日。等を与えられていることに感謝します。子どもたちと自分たちが恵まれていることを一つ一つ確認しながらありがとうをしていきます。それと同時に世界や日本国内に目を向け、災害等で困っている方々や、飢餓で苦しんでいる子どもたち、戦争の中で恐怖の中にいる方々のこと等を保育者が調査し、子どもたちにわかりやすく、動画や資料を取り寄せたりみせます。時にはユニセフの方に来ていただいて子どもたち向けに説明をしていただきます。幼い心に戦争の恐さや食べることのできないつらさ。うでの太さで、ちゃんと食べれているかがわかること等。自分たちがどれだけ守られ、恵まれているかを知り、困っている方々に自分たちができる事を考える時間も作ります。小さいなりに子どもたちは各クラスで、感想や、今自分にできる事を考えます。保育者の取り組む姿勢が子どもたちにも伝わり、世界に目を向けることの大切さを知る良い機会になります。コロナ以前は保護者の方々にも参加していただき、一緒に考えていただきました。自分の、目の前の出来事だけではなく、隣の人や周りの人のことに、広く目むけ、心を配れていければ、きっと世界は平和になるのだろうと思わせられます。

海の中の幼稚園?

2022.7.14

明日の”いっぱい遊ぼう会”に向けての環境づくり。
 環境づくりというと保育者側ですべてを整えて、子どもたちが遊びを自由にできるように用意すると考えていました。でも、一番必要な環境づくりは子どもたち自身が自分たちで考え、発想を豊かにして、作り上げていけるような環境づくりを心がけること。すべて先回りするより、一緒に考え、整えていくことも大切です。同じ材料を使って作成した魚でもそれぞれの個性やイメージが自由に表現できるものを素材にしていくこと。子どもたちの発想は無限大です。その可能性を伸ばしていきたいですね。

盗まれたキンキラ鱗

2022.7.13

”いっぱい遊ぼう会”という年長組の行事を明後日に控えています。今年は絵本の中の海の世界を楽しみながら、遊びが展開されてきました。子どもたちのイメージが膨らみ、それを具体化するため、魚や海の中の生き物を制作して楽しんできました。今、園内は海の中にいるようです。そしてその遊びは年長さんだけにとどまらず、年中さんや年少さんにも広がり、なくなってしまった鱗を探しに、園児みんなで右往左往しています。真剣になって鱗を探している子どもたちはクラスの枠を超え、みんな真剣です。「どこにいったのかな?」「屋根の上にあるんじゃない?」「天井から、ゆりぐみさ~んて呼ぶ声を聞いたよ。」等遊びの中でそれぞれにイメージや想像をどんどん広げてその世界を楽しんでいます。どうしても現実に目の前にあるもの、確実性のあるものしか信じられない今の社会。だまされるかもしれない、信じられないという社会の中で育っていく子どもたちにとって、私は目に見えない世界を創造、空想、想像できる力は生きていく力につながると考えています。現実しか、見えたものしか信じられなければ、解決するに難しい問題や、災害や事故にあったときにそこから希望を見出すことはとても難しいと思います。今目の前にある現実から発想を飛ばせる力、一歩先には新しいものがあると信じる力があれば、一歩前に進めます。空想、想像する力を更に伸ばしてあげることは私たち、大人が守ってあげるべき責任だと思っています。

参観日

2022.6.17

 コロナ禍にあって、保護者の参加する行事が難しくなっている中、先日、参観日を行いました。いつもは全クラス一斉に行いますが、2クラスずつ日を分けて行いました。満3歳児のクラスと4歳児のクラス。密集しないようホールでリトミックや、親子同士のふれあい遊び等。普段の様子を見ていただきました。
 ちょうど、見る時間が重なり、他のクラスの子どもたちを見ていた保護者の方が、「自分の子じゃなくても涙が出てくる」と元気に体操をしている子たちを見て目頭を押さえている姿がありました。次の日に他の保護者の方が「あんなに元気な声で、音程もしっかりとれて歌えるなんて感動しました。」という声を聴かせていただき、感謝でした。やはり、子どもたちの元気な姿を観たり、歌声を聞くことは私たち大人にとって、励ましや元気、勇気をくれるものだと改めて思わされました。徐々にではありますが、少しづつ感染がおさまってきています。このままwithコロナを工夫しながら、もとに戻せるものは戻していきたいと願っています。

歯科検診

2022.6.13

今日は歯科検診でした。ほとんどの園児に虫歯はありませんでした。歯科医の先生とも「うらやましいね」と話すほど子どもたちの歯はきれいでした。幼児期の歯の管理は100%保護者の皆さんが毎朝毎晩しっかり管理されているからです。頭が下がります。
 自分が幼い頃恥ずかしいですが、今よりも歯を大切にする習慣が甘かったように思います。大人になった今は特に歯の大切さを実感しています。おいしいものをおいしく食べること。租借することによって脳への刺激や、胃腸での栄養の吸収など、健康を考えると、歯の役割は本当に重要です。
 今、この幼児期に歯を大切にする習慣がついていれば、これからも自分で自分の健康を守っていく習慣ができていきます。それは自分自身を大切にすることでもあります。本当の意味で(自分よがり、自己中心ではなく)自分を大切にできる人は友達や周りの人たちをも大切にできます。友達や周りの人たちを大切にできていくことで、平和を築けていけると信じています。

卒園式

2022.3.23

先週、無事に終業式、卒園式を終えられました。まん延防止重点措置の中、いつ、陽性者が出るかとハラハラしながら、それでも出た時には延期を覚悟しつつ。誰がかかってもおかしくない状況の中で、覚悟や、様々な工夫、知恵を使うことが当たり前になってきていますね。
 その中で、改めて各ご家庭から保護者の方々2名にご臨席賜り、卒園式ができたことは当たり前ではないのだと、感じました。コロナ前は行事にご家族の方々が見えられるのは当たり前でした。それが今の状況になり、参観日や懇談会もままならず、3学期はとにかく卒園式に保護者のかたがたにご参加いただくことを目標に日々、感染防止に努め、保育を行ってきました。ご家族の皆様とともに子どもたちの成長を喜び、共感しながら送り出せることがこんなにうれしく喜ばしいことかということをしみじみと感じました。今までの日常がすべて当たり前ではなく、感謝なことの積み重ねであることに気づかされました。自然災害の時にも思わせられたことでした。
 日々、もっともっと感謝の思いを抱きつつ生活する必要があると思わせられています。当たり前のことや小さな出来事にもありがとうはあふれていますね。1日も早いコロナの収束とウクライナの方々の安心した生活が取り戻せるよう、祈っています。

園児お別れ会

2022.3.10

今日は園児お別れ会でした。当園はクラスは分かれてはいますが、ホールや園庭での遊びでは各クラス全員であそびますので、クラスの枠があっても、「とても仲の良い園ですね」と外部から来た方によく言われます。が、今回のコロナ感染予防対策のために、同じ空間で一緒に遊ぶことがとても少なくなっていました。そうなると顕著に表れるのが、全クラスで動くときです。みんなでゲームやフォークダンスをする時に、基本的に仲良くなっている時の動き、また、大勢で何かに取り組んでいる時の経験が少ないと、先生たちの言葉にうまくついていけないことがあります。
 でも、今日のお別れ会を見て、とても安心しました。単純なゲーム「じゃんけん汽車ポッポ」をしましたが、大きい組が小さい組を考えての動きや、多くの子たちで動く時の動き方を子どもたちはちゃんと心得ていました。その姿にとても感動しました。小さい子たちが転んだりぶつかったりしないように配慮する大きい組の子。そしてその言葉にちゃんと沿って動こうとする小さい組の子。その姿に、この1年がコロナにすべて制限されてなどいなかったことに気づかされました。
 また、学生時代に先生に言われたことですが「子どもたちにいくら仲良くしなさいと言っても、保育者間の仲の悪い園は子どもたちも仲が良くなりません。」もう40年も前に言われたことですが大切な言葉として残っています。まず、保育者間が信頼関係を持って子どもたち、保護者の方々を受け止めることを大切で、環境づくりの第一だと思っています。
 今だからなおさら、世界平和のために今育ちゆく子たちが平和を作り上げていくために大切なことを見失わないようにしたいと切に思わせられています。

12月のお誕生会

2021.12.15

今日は12月生まれのお友達のお誕生会でした。お祝いした後にみんなで”こびとのくつや”のスライドを観ました。
 園児たちが口ずさむ、アニメソングや今はやっている歌をどこで覚えたか聞くと、thikkutokkuやYouTubeと普通に答えてくれます。社会の変化についていけていない私は驚いてしまいます。音と動く映像があれば子供たちの興味も好奇心も退屈な時間もすべて解決します。何かを調べるにも、インターネットを開けばほとんどのことが瞬時にわかります。
 私の小学校の先生が「本を読むということは文字から様々なことを想像し、空想し、自分で調べたり、研究しようとする考える力が養われる。だから本をたくさん読みなさい」とおっしゃっていたことを思い出します。便利になり、時間の短縮になり、更に多くの知識を得ることはできます。でも、自分で考えることが不足していると、いつもと違うことが起こった時、自分の力や知恵で何とかしなければならない時、立ち往生してしまいます。幼児期も小学生も中学生もまず自分の力で考え、やってみて失敗し、悔しさや次への意欲や落胆、自分なりの答えや発見を見出す喜びなどを通して成長してほしいと切に思います。
 スライドや紙芝居、絵本など動かない場面から、それぞれが想像する次の場面。豊かな未来を想像できる心を育てていきたいと考えています。

みんなだいすき会

2021.10.27

当園では発表会のことを”みんなだいすき会”と言います。大きくなったことを大好きなご家族の方々に見ていただき、喜んでいただくためです。子どもたちにとっては、お友達とこんなに元気に園で表現活動ができていることを発表し、認められ、自信をつけていくためです。
 準備の段階で保育者たちは様々な多くのことを行います。歌を歌うためのピアノの練習。小さいころからピアノを習っている先生ばかりではないので、人前でピアノを弾けるまでは本当に日々の努力が必要になります。劇やお遊戯の背景を描いたり大道具を造ったり。小道具の準備も必要です。それには絵心や工作のセンスが求められます。そして衣装は今はビニールや不織布が色彩豊かにあり、ドレスや怪獣まで作ろうと思えば作れます。それにも多少のセンスと器用さが求められます。ある幼稚園や保育園ではすべて布で衣装を保育者たちが作らなければならないと聞いたことがあります。こうすると幼稚園保育園の保育者になるには多くのことができなければならないと敬遠されがちですが、そんなことはありません。努力も必要ですがうちの園ではクラスの枠を超えて、それぞれの得意な面を生かして分担していきます。そうやって一人ひとりの先生が持っている得意なところを伸ばしていけば、それはその園の宝となっていきます。一人ですべてをやらなければならないとなると本当に大変です。
 私は絵と縫物をします。前は模造紙6枚をつなげ、森の絵を描いたりしていました。でもその時はやりすぎたと反省しました。子どもたちが帰った後3日もかかりました。縫物は今でも横から手を出してミシンを持ち込み、やらせてもらっています。子どもたちの持っている様々な力を少しでも表現できるようにと願っています。