絵本からの遊び
2021.7.1
ホールに今森ができています。各クラスで虫や動物を作って木だけだった森に生き物が増えています。満3歳のひよこ組さんもダンゴムシを作ってくっつけに行きながらキャッキャッ!キャッキャと楽しんでいます。葉の陰に隠された青虫や蜘蛛。蜜蜂やありと毎日何かかにかが増えています。リアルな虫もあれば「これは何?」と聞かなければならない創作生物も。子どもたちの想像性が豊かに育まれています。
園長の私も実はリアルに蜘蛛の巣とモールで蜘蛛を作ってみました。子どもたちだけではなく大人の想像力も刺激してくれます。これからどんな虫や生き物がこのかおりの森に増えていくか?楽しみです。
いつかのさくら組さん
2021.6.24
絵本の中にイチゴを埋めて、イチゴが成るというお話があり、春からさくら組さんはいちごをプランターに埋めました。するとある日、プランターにイチゴの苗が大きく育っていました。驚きと嬉しさで毎日お世話をしていると、おいしいイチゴが赤くなり、食べられるようになりました。さて、みんなで食べるにはとても少なくて、分けることもできません。みんなで相談した中にはひよこさん(一番小さい組)に上げようという優しい意見も。次の日なんと、全員分のイチゴがプランターになっていました。優しいみんなの思いが応えられました。そしてそれからも赤くなるイチゴ。今度は職員室の先生たちにももってきてくれました。世界で一番おいしいイチゴでした。
楽器遊びをし、カタツムリを飼い、ラキューで遊び・・・1日1日様々なことに挑戦し、経験していく日々。体だけではなく心も大きく強く、優しく育っています。
もも組さんのある日
2021.6.23
好きな遊びを見つけることは、簡単に見つけられる子もいれば、難しい子もいます。やりたいことを十分遊びこんでいく子や、じいっと他の子の遊びを見ながら、決めていく子。その日によっても違いが出てきます。運動が好きで体をよく動かす子。お兄さんお姉さんの遊びに理解できていなくてもついていって、少しづつルールを理解し面白さがわかっていく子。ずうっとブロックだけをする子。粘土ばかりをする子。お絵描きばかりをする子。等様々なです。その中で、園ではいろいろな遊びに興味を持つこと。また、苦手だと思っていることをやってみてその面白さに出会うこと。などのその子の今まで経験していなかったことの中にも楽しさがあることに気づいてほしいと考えています。ですから、みんなで、鉄棒を経験すること、アスレチックをやってみる事、糊や絵の具の体験をすること。様々な感覚、感じ方がありますが、そこから興味や自分の可能性に気づいていってほしいと思います。
この日はもも組さんみんなでアスレチックを頑張りました。約束を守ることは危険から自分を守る事であり、お友達をも守ることに繋がります。自由に遊ぶことには自分自身のいのちも守る習慣を付けて行くことが大切です。
ひよこさんの一日
2021.6.18
満3歳児のひよこ組さん。公園の隅っこに団子虫の家族を見つけました。平気でさわり、自分で捕まえるお友達。触りたいけれど、怖くてすぐに手を引っ込めてしまうお友達。それぞれの表情が見えます。
私たちからみると、小さな公園でも、ひよこ組さんにとっては大冒険。公園の山までも遠い道のり。お山を登り、超えたらそこにモンシロチョウがアカツメクサの蜜をおいしそうに吸っています。驚かさないように静かに静かに近づいてみんなで見守っています。
そんな小さな経験を積み重ねながらちゃんと大きくなっていきます。今日もいっぱい遊んで、いっぱい笑って、泣いてまた明日ね。
だるまさんがころんだ
2021.6.11
「だるまさんがころんだ!しよう!」
と誘われて始めましたが、みんなほとんどルールを知りません。それでは、と一つひとつルールを教えながら、何度か繰り返すうちにみんなが理解し、できるようになりました。一つの遊びを理解し、ルールも把握して遊びこみ、楽しむまでには時間がかかります。昔はこのような集団遊びは近所のお兄さんお姉さんから下の子までみんなで遊びながら覚えていきました。園で一番大きいのは6歳になる年長組さん。3歳から大きい子たちの遊びを見ながら遊び方から、遊びの面白さまで身に付けて行きます。
”だるまさんがころんだ”を一つとっても様々な遊びの楽しみ方があります。絶対に動かないで最後につないだ手を切りたい子。どうしても鬼のところまで早く行きたくて無理をしては最初につかまる子。大股5歩。小股10歩と言われてもその歩幅の匙加減はまじめな子や容量の良い子で違います。それぞれの性格や環境によっても違います。それぞれの個性を見ながら、更にそれぞれを知ることができて私もとても楽しみました。
「あーーー!たのしかった!」いう子どもたちの声も聴けて感謝!
トラブル?
2021.6.9
A君とB君のボールの取り合い?
「先生、Cちゃんがごめんねが言えないんだって!」「Dちゃんが横入りしたよ!」
等、子どもたちの世界は様々なトラブルが日常茶飯事です。子どもたち同士で解決出来る時と保育者が入って解決する時等々。まだまだ未分化の子どもたち。トラブルがあることは悪いことではありません。今この時に同じ未分化の相手とぶつかってどう解決していくか?
子どもは3歳、4歳で、自分に都合の良いことと悪いことを瞬時に考えます。ごめんねを言う悔しさも知っています。もうすでに自分の間違いを認めたくないプライドももっています。そのうえ、物事の良し悪し、ルールを守ると言ことにはまだまだ届いていません。その中で話を聞いて、公平に判断していくことはとても難しい時も多々あります。この経験、体験を通して相手を思いやる事、自分が間違うことがある事、相手を赦すこと、赦してもらうこと等多くの感情のやり取り、折れ方、引き方の土台を作っています。いろいろな感情を経験しながら、コミュニケーションを身に付けて行きます。
この大切な時間。悔しい思いや不満の思いもちゃんと子どもたちを大きくしてくれます。
お花のジュース
2021.6.8
満3歳児がジュースを作っています。保育者からの助言や支えの中で、きれいなお花や葉っぱを入れたおしゃれなジュースが出来上がりました。幼い頃に様々な経験をしながら、遊びを通していろいろな感情や情緒が成長します。その時にそばにいてくれる保護者や保育者の存在が子どもたちの人間関係の土台にとても大切です。
その経験を通して5歳児は自分たちで遊びを展開していきます。最初は保育者に基本を教えてもらったり自分たちで説明書や図鑑を調べたり。細かいブロックで考えながら、工夫をして新しいものをつくりだしていきます。
そして友達との関りを通して、共感しながら自分たちの世界を広げていきます。悔しい思いや、やり直しを経験したり、できない思いを体験したり。やり遂げた時の成功感。友達に応援したり、助けてもらったり。感情、情緒が豊かに成長する時。目に見えない心の中の動きにも配慮しつつ、この時期の子どもたちの活動を見守っていきたいと思います。
絵本のせかい
2021.6.2
3歳のR君。お母さんがお迎えに来たその場で、その日持ち帰るために絵本袋に入っていた絵本を取り出しました。そして、お母さんに読み始めました。一か月間毎日読んで親しんだ月刊誌。持ち帰れることが楽しくてうれしくて。大好きなお母さんの顔を見たら、もう待ちきれなかったのでしょう。どんなにこの期間、その絵本と友達と保育者と良い時間を過ごしていたか?そして、道端でお子さんが読んでくれる絵本を最後まで聞いていたお母さん。心のキャッチボールができる親子関係はこの幼児期に土台を造ります。しっかり受け止めてあげているお母さん素敵です。
絵本はその絵や物語の素晴らしさに更に大好きな人と一緒に観たり読んだりした安心した嬉しい時間が過ごせます。その時間がその子の感性、情緒を育てます。字が読めるようになることや静かに話を聞けるようになることは二の次三の次です。その時間を大好きな人と過ごし、喜んだり悲しんだりハラハラしてその感情を共有できることがかけがえのない時間です。絵本は読んでもらうことが基本です。子どもたちに読んであげる事。そして大人も誰かに読んでもらう機会があれば本当にうれしいですね!
幼児期に、コロナ禍に必要な事
2021.5.28
三密を避けるために、子どもたちの遊びも各クラスやホールに分かれて遊んでいます。幼児期において大切なものの一つに”愛着”があります。その子自身が愛され大切にされている。生まれてきて良かったんだと心と体で理解し感じ取って成長することです。どうしても母親の役割が大きいですが、その母親が安心して育児ができるためには父親の支えが大きく影響します。
幼稚園は子どもたちが家族から離れて初めて経験する社会です。その園においても当園は一人ひとりの子が家庭以外でも、安心できる場所があると、自分はここでも愛されているんだと思えるよう心がけて保育をしています。絵本から広がる世界の中で、子どもたちの発想を受け止めつつ更に想像力が広がるよう、助言や手助けをしたり。子どもたちの小さな声にも耳をすませ、今日のこの子は何がしたい?保育者側の一方的なカリキュラムを進めるのではなく、子どもたちと応答しながらの保育に努めています。コロナ禍にあって触れ合うこと、スキンシップができない事も多い中だからこそ、大切にしていきたいものです。
クリスマス Ⅲ
2020.12.10
クリスマスを分散し、2回にわけ、明日はその2回目。年長組の保護者の方々に観ていただきます。
クリスマスはペイジェントを行います。聖書に書かれてある記事に従って、イエス様のご降誕のあらましを劇にして子どもたちが演じます。たどたどしいセリフや堂々としたセリフ。それぞれ一人ひとりの子どもたちの個性があふれています。それでも、ちょっと噛んでしまったり、言う順番を間違えたり、歌の歌詞がいれちがったり、本番の中で様々に小さなミスがあります。でも間違わないで立派に行うこと、上手なものを見せることがが目的ではありません。子どもたちが演じている意味をしっかり理解して、伝えることに重きを置いてます。そして、ミスをした時にそこから、しっかりやり直す、自分で考え、対処していくことが大切です。前回はそこが見事にできていました。間違った、失敗したと落ち込む子もいます。でも、この幼児期に取り返しのつくことで多くの失敗や間違いを経験しながらその対処の仕方、立ち直り方を学んでいくことは、1回ですべてうまく成功するよりもどんなにか生きていく上での力をつけていくことか?子どもたちは見事に自分たちの失敗を対処していきました。周りの私たちもうまくできることだけではなく、そこから立ち直っていくことに目をむけ、認めていくことが大切だと思います。