お茶の時間
2020.9.25
いつも年に11回を通してお茶のお点前を習います。子どもに合わせ、できる範囲で行います。難しいことができるようになるというより、日本の伝統的な素晴らしい茶道という文化が子どもたちに伝わることが大切です。何よりもお茶を楽しくおいしく飲むことができればと取り組んできました。
でも、今年はコロナ感染のため、5月から始めていたものをこの9月にようやくスタートできました。それも、しっかりと熱湯消毒、ソーシャルディスタンス等の中、子どもたちも少しいつもより緊張しつつ、感染予防をしながらのお茶でした。最初は今年はできないかな?とも思いましたが、講師の先生も良く工夫をし、考えてくださり、お茶碗も1人にいち椀。ゴム手を何回も取り換えながらできました。今までの当たり前にできていたことができなくなった時にこそ、どうすればできるのか?考え、工夫をして別の方法、回り道や抜け道を探していける柔軟性が人としての成長にとても大切だと改めて感じました。
2学期が始まりました
2020.8.20
今日から2学期が始まりました。大きな事故やケガ、病気もなく、全員出席でスタートできました。コロナ禍で、様々な制限があり、外出、旅行や海水浴に自由に行ける機会が狭められた夏休みでしたが、園児が無事に元気で登園できたことは何よりも感謝なことです。更に2学期が守られるようにと祈っています。
休み中に園児用のトイレの蛇口を自動にしました。手をかざせば、水が出てきます。身の回りのものがとても便利?になっています。トイレの蓋、照明、水流も人を感知しただけで開閉したり、ついたりします。(この設備当園にはありません。)これは便利といっていいのか?人間が退化していく一歩ではないかと自動にすることには疑問もありました。でも、昨年から、インフルや感染予防には一番多くの子たちが使うトイレの手洗い場には自動センサーは必要ではないかと、理事会で話し合われていました。そこへコロナがあり、今年、踏み切りました。今までも日常だった子どもたちのいのちを守るための行動は、コロナ終息後も日常になっていくと思います。本当に1日も早い終息を願いつつ。
一学期終了
2020.8.6
明日で1学期が終了します。今年度は全世界が”コロナ”という課題に向き合い、今も終息に向けて試行錯誤、悪戦苦闘しています。私たちの日常にも大きく影響して、いつ終わるのかわからない不安や感染の恐怖はまだまだ続きます。
お昼寝から起きてきた4人の3歳児がまだぼんやりしながらも、服を着て靴下をはき、トイレに行って水を飲み、カバンからマスクを出してつけるという流れをなんの違和感もなくしていました。その姿を見て、もうすでに生活の中にコロナが浸透していると実感しました。自分のいのち、友達のいのちを守る行動をできるようになっている子どもたちに感動しつつも、どこか制限されている苦しさを感じました。マスクを外して遊べる日を心から待ち望みつつ。夏休みの無事を心から願っています。
歌声
2020.7.2
友達とブロックを作りながら口ずさんでいる声が聞こえてきました。
「主の喜びが心にあれば 悲しみは笑いに 苦しみは喜びに嘆きは踊りにかわる」
4才、5才の子が歌っていますが、この歌の意味がしっくりと理解できるのはきっと30年、40年と人生を過ごした後だと思います。それでも、中にはまだまだ悲しみや苦しみが喜びにかわると言い切れない方々もいらっしゃると思います。
目の前の状況が思わしくなくても、顔を上げることができない心情であっても、明るい元気な子どもの声には元気をもらえます。更に頑張らなきゃ!というより、まず、今を良しとして前を向くための背中を押してくれます。幼い頃に、深い意味がまだ分からなくても、確実な根拠がなくても、元気になれる!前を向こうと思える言葉や歌を心にためておくことは人生の土台の力になると思います。ポジティブな元気な明るい言葉で自分が創られていく。大事なことだと思います。
主の祈り
2020.6.24
当園はキリスト教精神に基づき、保育を行っています。聖書の中に「主の祈り」という祈りがあります。
「天にまします我らの神よ。」という説を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。子どものころに教会学校に行っていた方、キリスト教主義の幼稚園や学校に通われていた方々は懐かしく思いだされているのではないでしょうか?
「我らの父よ」と私たちの神様!と祈り始めます。私達とは自分以外の友達や家族。そしてもっと広く言えば全世界の方々の神様という意味でもあります。中には違う宗教のお持ちの方も、神様の存在を信じていない方もいらっしゃいます。
そして、祈るような状況ではない方も多くおられるでしょう。解決の出来ない問題の中に。重い病を抱え。深い傷を持ちつつ…祈っても何も状況が変わらないと怒りの中で。でも、私たち聖書の神を信じる者は主に祈ります。今日1日の平和、無事、安全、癒し、回復等々。目には見えず、その声も聞こえにくい神様ですが、信じて祈ります。私たちの神に、私たち全員の全世界の平和と希望を。今日があなたにとってめぐみ豊かな1日であるように!神様の癒しが豊かに行われることを祈りつつ。
いつもの習慣?
2020.6.9
緊急事態宣言が解除されて2週間目に入りました。子どもたちもそして私たちも少しずつ落ち着き、今の生活に慣れてきています。
必ず手洗いは石鹸を使い、その後、消毒。園ではずっとマスクを外さない。ホールでの全クラスでの遊びはなくなり、今まで以上に増えた外遊び。換気が今までよりもよくなって風通しの良い部屋。
自分と友達の命を守るためのソーシャルディスタンス。でもこの時期に育っていく、友達と関わる事で生まれる感情や情緒はどう育つのだろう?不安や規制、禁止事項が多い中では警戒心が強く、信頼関係が薄れる心配があります。新しい習慣が加わり今まで良いものだったことがなくなってしまう社会。どのように人は対処して補っていくのか?心配や不安ばかりしていても始まりません。感染中の今を、終息した後の生活を、今以上のものにするために。信頼関係だけは強く、つながれる社会を作り出せるために、今、私たちができることを精一杯行っていきたいと思います。
関わりの大切さ
2020.5.27
新型コロナウィルスの感染予防の対策のために、今までと生活を変えなければならなくなったところがあります。その中で大きかったのはテレワークではないでしょうか?工夫次第で家庭でも仕事ができることがわかってくると、コロナから完全に開放されても、続けて行えることは残っていくと考えます。でも、その中で一番思わせられたのは、”人間は関わりの中で育つものであり、何歳になっても関わりなくしては生活できない”ということです。便利な合理的な事柄は考慮しつつ残していっていいと思います。でも、保育、教育に関しては知識や技術面はリモートで行えるとしても、情緒や感性は人と人との関わりの中でなければ育まれないものです。この経験を通してさらに子どもたちと、保護者の方々との向き合い方を考えさせられました。言葉にしなければ伝わらないこと。肌の温もりが言葉以上にやさしく語る事。相手が纏う空気の温度差等。そしてこれは感じ続けないと、使っていないと、どんどん退化していくような気がします。しっかり目を合わせて叱る事。肩をたたいてありがとうとねぎらうこと。今は接触することができない時ですが、この思いは大切にしていかなければならないと切に思います。人と人との関係が冷えていかないように。エネルギーをためつつ。全面解除の日を待ち望みましょう!
来週から段階的ですが、幼稚園、学校と始まります。保護者の皆様、本当にお疲れさまでした。
幼児期の教育
2020.5.19
「学校から帰ってお母さんが家に居るのが嬉しいんだあ!」中学生の言葉です。
昨年10月から、乳幼児への教育に力を入れるという意味で、3歳児以上のお子さんの保育料が無償化になりました。早くに専門的な教育を受けさせると、将来の生活が安定し、格差が少なくなると世界的な研究の中、日本でも行われています。でも、少し勘違い?してはいないかと懸念しています。
まず、教育についてはどうしても早期教育、早いうちに字を覚え、読み書きや計算ができて、英語やピアノなどを習うこと。と思われがちです。乳幼児期の教育の大切なことは人と人との関わり、コミュニケーションです。自己肯定感をこの時期にしっかりと心身に覚えて成長することです。そのための豊かな教育は家庭や集団での様々な人間関係です。習い事のため、高い月謝のために保護者が毎日働きに出るのは少し違うのではないかと思います。中学生ですら、帰宅した時にお母さんが家にいることが嬉しいと思うのです。その日、幼稚園、学校で何があったかをすぐに話せる存在。話さなくてもいてくれることでほっとして遊びに行ける。そんな安心感はどんなに良い塾に行っても養われません。
コロナの感染予防によって考え、工夫していかなければならないといわれている”新しい生活様式”。それは今の家庭生活が豊かなものとなるためでなければなりません。今まで忙しく、ストレスの多い社会を止められず、悪循環が当たり前のように思わされていましたが、改善していけることだと期待しています。
想像力と創造力
2020.5.14
パソコンを使っての仕事や授業などが行われ、自宅の中で事が済むようになってきています。でも、まだまだ普及し使いこなすまでは時間がかかりそうです。このような状況を一般の私達は考えてもいませんでした。でも、便利な世の中、生活が豊かになった昨今ではありますが、結局求められるのは、根本的な人間力ではないでしょうか?仕事や勉強はある程度人と会わなくてもできますが、人と会って会話をすることで精神的な安心感が与えられ、ホットするのはリモートでは与えられなかったりします。何か災害や感染症が発生した時に、第一に何をするか?優先は何かを考えていくのは想像力と創造力です。今の社会で生きていけるようにIT危機に強くなる、グローバルな社会で通用するように言語力をつけることが言われていますが、その根本にあるのは想像力と創造力です。幼児期に自己肯定感をしっかりと育て、周りに愛され、愛することを身に着けていくことが人間力をつけることです。学校で学ぶことができていませんが、ご家庭で過ごすし、互いに向き合っていくことで一番の教育がなされています。恐れることなく今の時間を十分楽しみましょう。
三密?
2020.5.7
日本は災害国と言われ、様々な体験をしてきました。今回の感染予防のための緊急事態宣言においては、今そのただ中で、まだ結果が見えない中、暗中模索、試行錯誤の中で日々を過ごしています。皆さんがそうだと思います。保護者の方々、園児たちとのコンタクトの取り方。緊急事態宣言が解かれた時の始め方等、様々なことを様々な方面から考え、意見を出し合い、何が一番子どもたちのためになるか?。第一は命が守られること。ご家族に感染者が出ないこと。必死に自粛を守っていてもどこかで、そうでない行動をとっている人たちがいることをテレビで見て、がっかりすることも度々。「外出を控えてください」という控えることがそれぞれに度合いが違っています。写真は私たちの会議の風景です。ホールに三密にならないように机を並べて行っています。願いはただただ早く、終息してほしいこと。きっと今の忍耐は必ず一人ひとりを成長させると信じています。