学校法人恵愛学園 認定こども園 北広島かおり幼稚園

Diary

園長ブログ

自分の位置

2016.8.20

 湿気の多い日が続いています。体調を崩していませんか?

 先日”剣岳 点の記”という映画を見ました。地図を作るために正確な山の高さを調べるために、登る道を捜しながら、過酷な経験を繰り返し頂上を目指し、地図を作られた方々のものでした。私がこの映画から学んだのは「自分の位置」という事でした。いま、実際にいる地図上の位置、というよりも、自分が何者であるか?自分ができることと出来ない事。周りの方々との関わりの中での自分の位置。役割等。
 子どもたちの中には友だちの事や先生の思いに気づいて優しい気配りができる子もいます。でもまだまだ未熟な子どもたち。自分の思い通りにしたい子ばかりの中でが、それぞれがぶつかりながら成長していきます。それで良いのだと思います。喧嘩をして悔しい思いをしたり。自分の思いが通ったり、通らなかったり。褒められたり、頑張りが実ったり。そうするには友だちの中でもまれなければ、心の成長はありません。そして友達の中でなければ、自分の位置も図れません。幼い時に人との関わりをおぞれない経験をしてほしいです。そうするには保育者やご家族の方々との支えや、励まし慰めもとても大切です。その中で育った子はいじめをしない子になると思います。自分が十分、認められて過ごしていく子は自分より下に友だちを置くようにはなりません。
 そして私たち大人も同じように自分の位置をある程度把握しながら、周りの方々と平和な関係を築いていきたいですね。

自分たちで遊びを

2016.8.5

 北海道にしては熱い、湿度の高い日が続いていますね。いかがお過ごしでしょうか?慣れない暑さに体も気持ちも疲れ気味ではないでしょうか?

 最近、子どもたち(大人たちも)「〇〇ゴー」というゲームで様々な名所や公園等に出かけているというニュースや情報番組を目にします。このゲームの目的の一つには引きこもってゲーム漬けになっている方々が外へでるきっかけになればという願いもあるようですが・・・
 子どもたちにはせっかくの夏休み。外ではゲームではなく、体を動かして遊ぶことや、自然の豊かさ、不思議さに目を向けて心を動かす機会にしてほしいと心から願い求めます。

 ゲーム、テーマパークやイベントは企画されたものを与えられて遊ぶものです。いずれ、飽きてしまい、更に面白いものを求めます。そこには企画とお金がかかり、ユーザーは次を待っている状況です。
 でもおにごっこやままごとなどはいずれ、飽きますが、そこから自分たちで相違工夫して新しいものを作りだしていける可能性が無限にあります。成長し育っていくためにはこの面白さが生きる力や相手の考えにも気づく力につながっていきます。派手さはありませんが、今育てなければならない大切なものです。どうか、ゲームの楽しさよりも自分たちで遊びを展開させていく楽しさを経験させてあげてください。

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2016.8.1

 子どもたちの喧嘩の仲裁にはいると、どちらが先にたたいたのか?どちらが嘘をついているのか?どちらも嘘をついているのか?それと、どちらも自分の正当性を信じているので、負けられないのか?ちゃんと善悪を見定めて、悪い方にはごめんなさい。何かされた方には赦しを促そうとしまうが、時折、どちらかわからず、困る事があります。それぞれの保護者の方はやはり、自分のお子さんの意見を信じます。それが当然です。でも、子どもも自分の利益のためには頑張ります。
 まだまだ未熟な子どもたち。幼い頃には間違いも失敗も日常茶飯事です。正直に言えなかった後悔。自分は悪くないのに一緒に叱られた悔しさ。わかってもらえなかった、悲しさ。様々な感情の経験も理不尽な行為への憤りも幼さい時に経験することはかわいそうですが、必要な事でもあると思います。悔しくて、同じことを人にやり返すのか?自分がされて嫌だったことは人にはしないようにするのか?様々な思いのそばに共に寄り添い、感情の行き場所を共に考えていきたいと思います。

沖縄慰霊の日

2016.6.23

 6月23日は沖縄慰霊の日です。1945年6月23日に組織的戦闘が終結したことを記念して沖縄で記念されている大切な日です。でも私たちにはあまりなじみのない記念日です。でも、戦後70年経ち、戦争を知らない私たちにとっては戦争があったことすらも、教科書の上の事実に過ぎなくなってきています。でも、社会が、法律が様々に変化していく中で、過去の過ちは忘れてはいけないし、真実と事実を伝え続けなければなりません。私も戦争についてはそんなに詳しいわけではありませんが、幼子たちの未来が平和であるように今私たちの世代ができる事、そして今の幼子たちに受け継ぐ事をしっかりとしていかなければなりません。
 どんなに正当な理由があっても戦争も人殺しもテロもしてはいけない事です。自分の存在の大切さ、相手の存在の大切さ。創られた世界の目的がよく分かれば、争いがなくなると私は信じ期待しています。まずは今日、自分の周りの平和を祈り、子どもたちが持っている思いやりの心を最大限に育てていきたいと思います。

エネルギー

2016.6.14

 今日はファーム花茶へ草ぬきに行く日でしたが、あいにくの雨で行けませんでした。

 「おはようございます!」「おっはよー!」とバスから降りてくる子たちの元気な声。雨模様で少し落ち気味のテンションが跳ね上がります。子どもの元気な声はただ耳から入ってくるだけではなく、その笑顔や体の動きから、こちらにもあふれるエネルギーが伝わります。子どもたちから今日もたくさんエネルギーをいただきました。

 挨拶は言葉だけのやり取りではなく、人と人の信頼関係を積み
重ねる上でとても大切なものですね。その日、その日の感情や心の動きが伝わります。相手から元気やエネルギーをもらうととても嬉しくて元気が出ます。でもマイナスの思いをもらう時もあります。自分が相手にマイナスの空気を送ることには気をつけたいと思います。
 でも、できないこともあります。そんな無理をしないで小さな声でも大丈夫。ずっと良い感情でばかりはいられません。そんな
時には自分が元気の出ることをなんでも良いのでやってみましょう!それでも元気が出ない時はあきらめて休みましょう。
 この休み方はまたの機会にお話しします。

公園巡り

2016.5.23

 今日はお天気になり、それぞれのクラスは公園へ行きました。
ここは団地内に計画的に公園が配置されており、当園から徒歩
で10分から20分くらいの間に5か所~6か所くらいの公園があり
ます。いつでも公園に行けるように水筒と敷物を置いています。

 今は様々な花が咲き、色々な虫たちが出てきます。触って、見
て、聞いて、においをかいで、子どもたちは全ての感覚を十分に
使って春を楽しんでいます。春を探検し、感じ取っていく時、誰がこの自然を造られたのか?色とりどりの花は私たちがつくることが出来ない色があり、個性豊かな虫はそれぞれに役割も形も習
性も独特です。自然の中での多くの発見が子どもたちの感性を豊かにし、想像力を育てます。四季の移り変わりがはっきりとしている北海道で育つ恵みに感謝!

シフォンケーキ

2016.5.17

 今日はお母さんたちとシフォンケーキを焼きました。バザーのためです。8人のお母さん方がお手伝いに来てくださいました。初めてシフォンを焼く方も居て、卵の卵黄と卵白に分けるところから悪銭苦闘していました。でも、誰にでも、なんにでも最初はあります。初めてなのに来てくださった方々に心から感謝です。
 初めての領域に進む時、私たちは様々な思いを持ちますが、不安や恐れが多いのではないでしょうか?でも、やってみると、心配したほどではなかったり、自分の新しい才能を発見した。”当たって砕けろ!”でも良いのではないでしょうか?案外、砕けなかったりしますよ。
 バザーの収益金は熊本の地震の被害者の方々に送る予定です。

伝承遊び

2016.4.28

 「おちゃらか!おちゃらか!おちゃらか!ホイ‼‼‼

  おちゃらか勝ったよ!おちゃらかホイ‼‼‼‼」

 
 みなさん一度は幼い日にやった覚えがあるのではないでしょうか?保育者となって伝承遊びをすると、その遊びによって、音程やリズム、言葉が少し違う所があります。それは育った場所や、教えてくれる方の出身地によって違いがあるようです。ですから、伝承遊びを文章や音譜に起こす時や園で教える時には困ることが多少あります。
 今は仕事の内容や機械の説明も全てマニュアル化され、それがあれば同じものが作れて同じ流れで仕事ができていく。大切なマニュアルでもあります。でも、伝承遊びは場所と時代によって多少違いは出てきても、大切な物は損なわれていません。それは文字や図面説明がない分、相手が話す言葉をしっかり聞いて、身振り手振りをようく見てしっかり覚えなければ楽しく遊べません。その時に心と体の五感を豊かに働かせます。そして教えてくれる方との信頼関係が築かれていきます。
 幼い頃にマニュアルや映像ばかりに頼ってしまうと、そつなく勉強や仕事をこなせると思いますが、どこか温かみのない物になってしまっていないでしょうか?

 IT社会になっていますが、人と人との信頼関係はマニュアルやインターネットで調べてもつくれるものではありません。目と目を合わせ、生の声を自分の耳で聞き、手と手を合わせてぬくもりを互いに感じて育っていくものです。音程が多少違っても、いいんです。
 乳幼児期にお母さんのひざ元で十分伝承遊び(わらべ歌等)で遊んでください。

練習です。

2016.4.14

 今スマホから投稿しています。
本当にアナログ人間なので、一つ一つ覚えていくのが大変です。入園したての子どもたちも靴のはきかた、脱ぎかた、カバンのしまう場所等々。日々自分のものにしていく子どもたちは凄いです!

忘れ物?

2016.4.12

 小学校1年生の色とりどりのランドセルが園の前を通ります。まだ、緊張した面持ちで。「今日は国語したよ!」「ゲームもしたよ!」1年生の担任は様々な方法で子どもたちに興味をわかせ、集中力を少しでも持続できるように、大変な?時なんだろうなあと。ご苦労、ありがとうございます。
 小学校では忘れ物表があるクラスがあります。忘れ物のチャンピオンを作り出すためではなく、忘れ物をなくすための物だと思うのですが…

 子どもが学校で困らないために忘れ物をさせないよう、最初は親が持ち物チェックをするご家庭も多いと思います。学年が上がるにつれて、親のチェックは要らなくなってほしいものです。
 ずっと忘れ物をしないで行く子は素晴らしいです。しょっちゅう忘れ物をする子も中にはいます。私も忘れ物はしない方でした。でも、一度でも忘れ物をするともうその日1日身の置きどころがないほど恥ずかしくて、早く帰りたい思いで過ごしていました。でも、忘れ物に慣れている子は、「あ、忘れた」で終わり、誰かに見せてもらって普段と変わらない様子です。一瞬の反省の後、すぐに立ち直っていました。
 自分に照らし合わせながら、どちらも大切なんだと思います。前もって忘れ物をしないように気を付けること。でも、何かアクシデントがあった時にちゃんと反省して立ち直る力。どうやったら、どちらも身につけることができるか?ある程度の失敗は予測しながら、その子自身が小さな失敗を繰り返し、保護者はそれを見守ることと、やり直しがきく事、失敗しても自分を否定しないことを繰り返し伝えていく事が大切です。今は大人がともに寄り添うことを耐えられないことも多いのですが・・・お子さんと一緒に大きくなっていきましょう!