学校法人恵愛学園 認定こども園 北広島かおり幼稚園

Diary

園長ブログ

少年犯罪

2018.6.15

 毎日のように残虐な犯罪が報道されています。インターネットで知り合った者たちが殺人や自殺を計画したり。殺人などの凶悪犯罪が低年齢化してきています。その犯罪を防ぐために極刑や刑罰を重くすることを望む声も大きく取り上げられています。
犯罪に対しての刑罰は必要です。でも、できれば犯罪者にならない育て方、教育を切に願い研究したいと考えます。犯罪者たちを調べていると、ほとんどの方々に「愛着障がい」が見られるとあります。愛着障がいとは母親をはじめとする養育者に愛情
深い関係が何らかの理由(虐待、死別等)で形成されず、情緒や対人関係に問題があ
ることです。家族の中で普通に育つことが困難な時代になってきたのでしょうか?今目の前にいる子どもたち、家族と優しく労りあい、時にはけんかやもめごとがありながらも、共に暮らしていく。その普通の生活が当たり前ではない幸せと感じること?愛は教育しないと育たないとある大学教授がお話ししていました。愛の教育はまず、家庭の中にあります。いつくしんで子どもたちを育てていくこと。この当たり前のことが守られていくことを願い、また、お手伝いしたいと切望しています。

ご無沙汰しました

2018.5.25

 言い訳です。忙しさの中で、3か月以上も更新していませんでした。
書きたいことはいくつかありましたが、それも埋もれてしまい・・・
反省です。

 先日、初めてのお茶の日を年長組で行いました。月に1度、日本の伝統的な文化である茶道に触れる目的で行っています。年に11回茶道の先生にご指導をいただいています。
 子どもたちも、この時間が大好きです。茶道の先生の纏う空気で子どもたちの向かう姿勢も一変します。とても良い緊張感の中で進められます。背筋が自然に伸びます。
 「これが抹茶です。」とおっしゃった先生の言葉に子どもたちが集中します。今までに見たこと、聞いたことがなかったこと、知らなかったことを心と体と脳、全身で吸収ていく子どもたちのエネルギーに圧倒されました。新しいことを知ること、吸収することはいくつになっても大切な事であり、また、幼い時に本物に触れることがとても貴重な体験になることを改めて感じました。

マイナス23℃

2018.2.2

 今週は朝の気温がマイナス20℃超え。北海道冬本番ですね。
それでも子どもたちは雪遊びが大好きです。顔に雪がかかって
も、多少足が冷たくても。
 でも大人はそこに寒くはないか?かぜをひかないか?靴下を
もう一枚増やすか?と遊びを中断したり、子どもに雪、冬のマイ
ナス的な感じを与えてしまったりします。
 大人は何度か繰り返す、季節の中。そして遊んでばかりはい
られず、除雪や寒さ対策の大変さを熟知しているので、どうして
も冬に対して消極的です。子ども達にはまっさらな感覚で、冬を
十分に楽しんでほしいと思います。また、私たち大人も冬の良
い所を見つけながら、マイナス23℃というめったにない体験を
貴重に感じていきましょう。

言葉と態度で

2017.12.26

 満3歳のA君が年長のお姉さんたちにかわいがられているのを見て年長のB君が「おれもかわいがられたいな」と一言。確かにB君はいたずらや、ちょっとわがままを通して叱られるのが多いかもしれない。
でも、感じ方もちょっとネガティブの傾向が・・・「B君のこと、どうでもいいと思ったらだれも叱らないよ。B君の事大好きだからちゃんと叱ってくれるし、先生たちもお父さんもお母さんも大好きなんだよ」と言うと納得してくれました。
 同じようにかわいがっても十分届く子。どんなにかわいがっても足りないと思う子。それぞれです。きっと日本人には苦手ですが、折りにふれて「大好きだよ」「大切だよ」ということを言葉と態度で示していかなければならないところでもあるんですよね。
 また、その子も我慢をするのではなく、言葉にして伝えてくれたことはとてもよかったと感じました。十分かわいがっているつもりが届いていないのだとしたら、それも悲しいことです。お互いが十分にその気持ちを伝えられることはとても幸せですね。

 この一年様々な方々に愛されお世話になりましたことを感謝します。
また、気づかないところで多くの方がたに迷惑をかけ、傷つけたのだろうと思い、申し訳なく思っています。ごめんなさい。

皆様にとってよき年がきますようにお祈りしています。感謝をこめて。
また来年。

冬休み

2017.12.22

「私、冬休み大っ嫌い!」「明日から冬休み嫌だ!」
子どもたちの素直な言葉です。園が楽しくって良かった。休み中
ご家族との貴重な時間を過ごしてください。今、この年齢でしか
体験できない事。この時期にしっかりと家族に甘えること。大事
です。
 2学期も大きなけがや事故もなく無事に過ごせたことが何よりの感謝です。普段の当たり前は普通の事ではなく、無事に過ごせることは何にも代えがたい幸せであること。いつものように朝がきていつものように夜になる。今のこの平和が守られるように!そしてそのことに気づいて感謝できるように!
 4月には言葉が出ていなかった満3歳の子も一生懸命楽しかったことを私に自分のもっている言葉を駆使して伝えてくれます。自分から気づいてお手伝いをしてくれたり。お誕生会の手作りおやつの御礼をわざわざ職員室まで言いに来てくれたり。それぞれが周りの友達や家族とのかかわりの中でそのコミュニケーションを豊かにしています。人として生まれてきた喜びの一つは共感できる事。友達と共に笑って、喜んで、悔しがって…子どもたちが一人ひとり確かに成長していることが伝わり、感謝です。
 この年の皆様のご協力とご配慮に心より感謝します。ありがとうございました。良いクリスマス、良いお年をお迎えください。

明日運動会

2017.9.15

 明日は晴天の予報です。運動会が楽しくできることを心から期待し、願っています。
 ほかの園の園長先生たちとも話しましたが、「とにかく天気が心配。もう何日も前から寝れない夜が続くよね!」とおっしゃっていて、私だけではないんだあとほっとしました。この数年はできるかどうか?当日朝まで迷う日が続き、大変でした。でも今年は悩まずに済みそうです。感謝です。

 今朝も早くにアラームが鳴り、平和な朝を不安にされました。様々な災害や事故は思わぬ時にやってきます。平和ボケしている私たちですが、この平和は絶対に守らなければならないと、切に思わせられます。様々な考え方、守り方、戦い方がありますが、相手と理解しあえる関係を作り上げていくことは難しいのでしょうか?子どもたちのたわいのない喧嘩の仲裁に入り、それぞれの言い分を聞き、どちらかが我慢しなければならなかったり、譲ったり、譲られたり・・・小さくてもその思いはあって・・・その時々のケースに応じて解決していきますが・・・歴史を振り返ってもやはり争いの歴史で。平和を続けることは難しいのでしょうか?

ジャスミンの花

2017.8.2

昨年鉢で買ったジャスミンの花が今つぼみをもちました。一度花が終わってしまったらもう咲かないのかなぁ?とあきらめていました。まだつぼみですが香り豊かな可憐な花がさくことを願っています。

三浦綾子さんのカレンダーから2

2017.7.12

 今月の三浦綾子さんのカレンダーの文章は
「土にまいた水が直ちに乾いてしまったとしても、その水が・・・」
その水が土地を潤したことだけはまちがいなく事実である。

毎日毎日読む本が、何の役にも立たないようでも、知らぬ間に地下水のように心の底を潤すものになるのである。
         三浦綾子著 「わが青春に出会った本」より

 学生時代に学んだこと。幼い頃からの育った環境。出会った方々。多くの友達。先生たちなど。私たちはそれぞれが多くの環境のなかで育ち成長していきます。自分の土台や、感性、情緒。自分自身が周りの環境の中で形作られてきています。そして、様々な本。自分では体験できない事に触れ、自分にはない様々な感情に触れ、さらに視野を広げ、心の深い所に気づかされる。本を読むことは自分を育てるためにとても大事なことだと思います。何気ない、軽いなあと思う本でも、三浦綾子さんの言葉を借りると知らぬ間に心を潤すものになっているようなので、更に多くの色々な本と出合っていきたいと思います。

朝の通勤時に考えたこと

2017.7.11

 通勤の時に通る細い道路があります。歩道もなく、センターラインも引いていません。でも、抜け道として、結構な車が通ります。私は7時頃そこを通りますが、犬の散歩をしている人も少なくありません。その中で、犬の思うとおりに歩かせている方がいます。車が来なければ道路の真ん中をのんびりと。時々そこでうんちの始末をしています。車はそれが終わるまで待ちます。待つのが嫌なのではありません。
 その犬の事がかわいいのであれば、好きなように道路を歩かせるのではなく、その犬が安全に歩けるところを教えた方が本当の意味でその犬のためになると思います。やりたい事、好きなことをさせる事が相手にとって愛情ある行動ではないと思います。本当に大切に考えているのであれば時には厳しく、やってはいけない事、我慢することを教えていく事が相手を大切にしていく事ではないでしょうか?

おもてなし

2017.6.11

 東京オリンピックの招致の時に何度となく語られ、今もその思いをもって準備?されていると思います。
 私はおもてなしをするのが好きです。誰かが来る時にはご飯を出す時は相手が何が好きか?今の体調がどうか?時間の余裕はどうか?お年はどうか?様々に考えます。来られた方が喜んで下さることが何よりもうれしい事です。

 そして逆に自分がもてなされた時に、どれだけ心を尽くして準備したことが伺えること、そこに気づくことも大切な事であると感じます。これだけやってあげたから!と恩を着せるつもりはありませんし、そのような思いがあるのでは最初からおもてなししてはいけないと思います。
 大した準備ができない時もあります。掃除が行き届かず、ごはんも買い合わせたものであったとしても来ていただいたことを心から喜んで受け止めることが一番大事ですよね。
 毎日子どもたちを園に迎え、どれだけ喜び楽しんで過ごしてくれたか?悔しい思いや嫌な思いもしながら、その全てをこれからの成長の土台にして。その成長を助け、働きかけ、私たちもしっかりと向き合い、心を込めてなすべきことをなして
行きたいと思います。