学校法人恵愛学園 認定こども園 北広島かおり幼稚園

Diary

園長ブログ

大切に‼

2021.5.31

 ”自分探し”という言葉や、そのために旅をしたり、転職をしたり、趣味を探したりすることが流行った時期がありました。本当の自分、素の自分と向き合い、自分の思いを大切にし、自然体の自分でいることを大切にすることが目的だったと思います。先日読んだ本の中に「自分とデートをしてください」とありました。よく、家族の中でも、お子さん一人ひとりとの時間を大切にするために、取り入れているご家族もあると思います。でも、自分とデートは初めて聞きました。でも、納得します。母親も父親もそれぞれの個人としてのメンタルが健康でなければ子どもたちに、仕事に十分に向き合うことが難しい時があります。どうしても自分のことは後回しにして、目の前のことを優先し、疲れ果てていることが多いのではないでしょうか?自分を大切にすることは周りの方々を大切にすることに不可欠です。思い切って自分とデートをし、疲れや傷を聞き、癒すために時間や手段を講じてあげてください。元気な自分でいることを心がけましょう。痛みや疲れを持ち続けているのが普通ではありません。
 これからまだ続く、コロナ禍にあっては自分を元気に保っていくことが重要です。必ず解決の時がきます。

幼児期に、コロナ禍に必要な事

2021.5.28

 三密を避けるために、子どもたちの遊びも各クラスやホールに分かれて遊んでいます。幼児期において大切なものの一つに”愛着”があります。その子自身が愛され大切にされている。生まれてきて良かったんだと心と体で理解し感じ取って成長することです。どうしても母親の役割が大きいですが、その母親が安心して育児ができるためには父親の支えが大きく影響します。
 幼稚園は子どもたちが家族から離れて初めて経験する社会です。その園においても当園は一人ひとりの子が家庭以外でも、安心できる場所があると、自分はここでも愛されているんだと思えるよう心がけて保育をしています。絵本から広がる世界の中で、子どもたちの発想を受け止めつつ更に想像力が広がるよう、助言や手助けをしたり。子どもたちの小さな声にも耳をすませ、今日のこの子は何がしたい?保育者側の一方的なカリキュラムを進めるのではなく、子どもたちと応答しながらの保育に努めています。コロナ禍にあって触れ合うこと、スキンシップができない事も多い中だからこそ、大切にしていきたいものです。

5月のお誕生会

2021.5.26

 今日は5月のお誕生会でした。毎月、毎年無事に誕生日を迎えられることが当たり前ではなく、とても感謝なことです。保育者になりたての頃、ある研修会で
「目の前にいる幼子がみんな必ず大人になるとは限らないということを覚えて毎日保育に立ちなさい」
と学ばされたことがありました。確かに、交通事故で尊い命を失った経験をしました。今、目の前にいる子どもたちと今日でなければできない事、感じる事ができない事を精いっぱい互いに感じ取って過ごしたいと思います。

 誕生会で”大きなかぶ”のスライドを観ました。今は映像も音も自由に豊富にみることができる時代です。でも、当園は絵本やスライド等、動かない絵、素話の物語を幼い時に経験することを大切にしています。動かない絵はそれぞれの心の中でそれぞれの動き方をします。大きなかぶはそれぞれの想像の中で、サラダやシチュー、漬物と何にでもなり、お話は膨らんでいきます。
「まだ見たい!」と動かないスライドを見た子たちは口々に言いだしました。すべての映像と音を与えられるより、自分たちの想像を造り出せる環境の設定が教育にはとても大切だと信じています。

公園にて

2021.5.25

「ただいまあー‼‼‼‼」「ただいまあ!」「ただいま!」とさくら組全員のただいまの声。玄関に行ってみると
「あのね、ダンゴムシがいっぱいいたんだよ!」
「たんぽぽ咲いてたよ!」
「鬼ごっこしたよ!」等々
聖徳太子にならなければ全部を聞いて理解できないほどの勢いで公園で遊んできたことを話してくれました。あとから、公園に行った保育者に聞くと、
・A君は草刈りをしているおじさんたちをじいっと見てい

て、見て!見て!と自分の手を思いっきり動かして草刈り機になっていたこと。
・大きな枝を公園の端から端まで運んで、たんぽぽで飾  り付けをしたこと。
・てのひらいっぱいにダンゴムシを拾ったこと。
 青空の下、自然と100%仲良く遊んでいる子どもたち。目の前にある自然の中でただただ遊びこむこと。うらやましく思いました。コロナ禍にあって私たち大人にも大切な、必要なことではないかと思わせられました。

今日という日

2021.5.14

 ようやく暖かな日になりました。子どもたちはクラス毎に体力に合わせ、公園へと遊びに行きました。
 16日からの緊急事態宣言が決まり、新型コロナウィルスの感染が今後どのようになるのか?ここにきてまた、見えなくなってきました。様々な立場、様々な思い、様々な都合、事情がある中で、どのような対応が解決へと向かう方法なのか、わかりません。でも、確かに言えるのは、今日を精いっぱい過ごしましょう!ということです。それは子どもたちの方が上手です。どのような状況にあっても、そこで一生懸命遊びます。仲よくします。けんかをします。わがまま言います。泣きます。そんな子どもたちの日常を守っていくために、今私たちができることを一生懸命に探していくこと。それだけで幸せになります。市中感染が広がり、だれがいつどこで感染してもおかしくなくなりました。その中で互いを思い、相手の立場になり、今日を過ごしていくこと。この積み重ねが必ず、解決へと近づいているはず。と信じて‼‼

新学期

2021.4.13

 2021年度、新学期が始まりました。新入園児、進級児それぞれに緊張感や不安を感じながら、この時を過ごしています。できるだけ、怖がらず、不安を持たないよう、困ったことがないように、環境を整えています。それでもそれぞれ、不安を感じる所は違いがあります。そしてその年齢にあった小さな不安や少々の困り感は成長していくために必要です。
 さみしくて泣くことも、困って不安になることも、友達とのおもちゃの貸し借りで怒ることも、人として心を育てるためにはとても大切な通るべきところです。ご家庭から離れた場所にも自分を受け入れてくれるところがある事。いつもの自分を受け止めてくれる人がいること。一緒に泣いたり笑ったりしてくれる人が周りにいるということをこの時期に心と体で感じ、認めていけるよう願っています。子どもだけではなく、私たち大人も自分が認められている場所が守られていくことはとても大切ですね。

卒園式

2021.3.19

 コロナ禍にあって、二度目の卒園式。昨年は2月からの緊急事態宣言下で、不安の中での式でした。まだ、コロナ感染がよくわからず、「今年度だけだ」とどこかで考えていました。しかし、1年経ってもその収束の目途が立たず、同じ不安の中でしたが、覚悟は違いました。今年は保育日数も少なく、行事も今までとは違い、多くの制限の中で過ごした1年でしたが、その中で子どもたちは十分に遊びを重ね、充実させ、展開させて幼児期に何が必要かをはっきりと見せてくれました。今まで、何かを教え込んだり、練習してうまくできることよりも、とにかくそれぞれの興味のあるものを追求し、考え、実行し、失敗し、やり直し、その繰り返しの中で人として大切なものが育つと信じていましたが、それを確信させていただきました。不安な先の見えない社会であっても、自分で考え、その場に応じて工夫して周りの仲間と共に生きていく力があれば、大丈夫だと。今までも成長した子どもたちを誇りをもって送り出していましたが、制限された今年も負けずに、胸を張って送り出せました。なんて良い仕事をさせていただいているのだろうと心から思います。育ってくれた子どもたちに感謝!ご理解、ご協力いただいた保護者の方々に心から感謝いたします。

3月のお誕生会

2021.3.11

 3月生まれのお友達のお誕生日会が無事に終わりました。感謝のお祈りの中に「み~んな4歳になれました。ありがとうございます。」この3月、クラスの中のお友達全員がお誕生日を迎えることができました。お誕生日が来ることが当たり前のように思っていますが、それはとても幸いな事。恵です。
 事故や災害で予想していないことが起こることは私たちは様々な事柄からわかっています。でも、時とともに忘れてしまう者です。3月11日は10年前、東北地方太平洋沖地震がありました。その時に小学校4年生の子が「いつもの当たり前のことが普通の事ではなく、すごく幸せな事だったんだ。」とつぶやいていたことが未だに印象に残っています。
 園児たちが全員無事にこの年、お誕生日を迎えられたことに心から感謝しています。生きてそこに存在していることは何よりもかけがえのないことです。元気な子どもたちにありがとう!そしてその子たちを慈しみ、育ててくださった保護者の皆様に感謝します。

卒園のお茶会

2021.3.5

 日本の伝統的な文化を伝えるため、月に一度年長組さんが茶のお点前に取り組んでいます。今日は、最後のお茶の日。子どもたちが保護者の方にお茶を点ててお出しします。袱紗をさばくのは、折り紙のように絨毯の上で三角に折りながら棗を清める形までおり進めていきます。そして、茶杓を清め、棗からお茶をすくい、お茶碗へ。茶筅で点てて、古帛紗にのせてお出しします。お菓子をいただいた後のお茶は本当においしく、おかわりもしたくなります。
 今年はコロナ禍にあってどこまでできるか心配しながら、お茶の先生とも毎回相談をして、茶碗は一人一碗ずつ、お菓子もつまようじにさして触らないで食べる。準備する私たちもゴム手、手消毒を常に行い、細部にわたって感染防止に気を使ったお茶でしたが、子どもたちはよくついてきてくれました。できない、不可能と思われることも、あきらめずに工夫をしながら、視点を変えたところから考え直せば見えてくるものがあると、教えられました。コロナはマイナスのイメージばかりが強くありますが、その中から、私たちが気づかされたことや、新しく発見したこと等、逆転できるものもあるのではないかと思います。2021年度もまだマスクや制限のある生活は続くと思いますが、今年度を踏まえれば、まだまだできることがあると希望をもっています。

“みんな大好き会”

2021.2.26

 先週、”みんな大好き会”(発表会)がありました。新型コロナウィルス感染対策のため、入れ替え制、時間短縮等で、何時もより制限が多く、園側からすれば、もっとできることはないかという思いの会でした。
 にも拘わらず「うんとこしょ!どっこいしょ!」絵本から劇遊びに発展した発表を元気いっぱい繰り広げていました。制限があっても子どもたちにとっては今年度の大切な発表会の1日。この1日が子どもたち、一人ひとりにとっては大切な特別な1日。
 観覧はご家族お二人まででしたが、たくさんの拍手をいただいて精いっぱい頑張ったその背中はいっぱいの自信であふれていました。制限があっても、その中での精いっぱいが、子どもたちの成長へとつながるように!と望んでいます。
 2021年度も制限の中での保育になると予想していますが、今年度を踏まえて、更に知恵を使い、工夫して喜びあふれる保育を展開していきたいと考えています。

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