学校法人恵愛学園 認定こども園 北広島かおり幼稚園

Diary

園長ブログ

だるまさんがころんだ

2021.6.11

 「だるまさんがころんだ!しよう!」
 と誘われて始めましたが、みんなほとんどルールを知りません。それでは、と一つひとつルールを教えながら、何度か繰り返すうちにみんなが理解し、できるようになりました。一つの遊びを理解し、ルールも把握して遊びこみ、楽しむまでには時間がかかります。昔はこのような集団遊びは近所のお兄さんお姉さんから下の子までみんなで遊びながら覚えていきました。園で一番大きいのは6歳になる年長組さん。3歳から大きい子たちの遊びを見ながら遊び方から、遊びの面白さまで身に付けて行きます。
 ”だるまさんがころんだ”を一つとっても様々な遊びの楽しみ方があります。絶対に動かないで最後につないだ手を切りたい子。どうしても鬼のところまで早く行きたくて無理をしては最初につかまる子。大股5歩。小股10歩と言われてもその歩幅の匙加減はまじめな子や容量の良い子で違います。それぞれの性格や環境によっても違います。それぞれの個性を見ながら、更にそれぞれを知ることができて私もとても楽しみました。
 「あーーー!たのしかった!」いう子どもたちの声も聴けて感謝!

トラブル?

2021.6.9

 A君とB君のボールの取り合い?
「先生、Cちゃんがごめんねが言えないんだって!」「Dちゃんが横入りしたよ!」
等、子どもたちの世界は様々なトラブルが日常茶飯事です。子どもたち同士で解決出来る時と保育者が入って解決する時等々。まだまだ未分化の子どもたち。トラブルがあることは悪いことではありません。今この時に同じ未分化の相手とぶつかってどう解決していくか?
 子どもは3歳、4歳で、自分に都合の良いことと悪いことを瞬時に考えます。ごめんねを言う悔しさも知っています。もうすでに自分の間違いを認めたくないプライドももっています。そのうえ、物事の良し悪し、ルールを守ると言ことにはまだまだ届いていません。その中で話を聞いて、公平に判断していくことはとても難しい時も多々あります。この経験、体験を通して相手を思いやる事、自分が間違うことがある事、相手を赦すこと、赦してもらうこと等多くの感情のやり取り、折れ方、引き方の土台を作っています。いろいろな感情を経験しながら、コミュニケーションを身に付けて行きます。
 この大切な時間。悔しい思いや不満の思いもちゃんと子どもたちを大きくしてくれます。

お花のジュース

2021.6.8

 満3歳児がジュースを作っています。保育者からの助言や支えの中で、きれいなお花や葉っぱを入れたおしゃれなジュースが出来上がりました。幼い頃に様々な経験をしながら、遊びを通していろいろな感情や情緒が成長します。その時にそばにいてくれる保護者や保育者の存在が子どもたちの人間関係の土台にとても大切です。
 その経験を通して5歳児は自分たちで遊びを展開していきます。最初は保育者に基本を教えてもらったり自分たちで説明書や図鑑を調べたり。細かいブロックで考えながら、工夫をして新しいものをつくりだしていきます。
 そして友達との関りを通して、共感しながら自分たちの世界を広げていきます。悔しい思いや、やり直しを経験したり、できない思いを体験したり。やり遂げた時の成功感。友達に応援したり、助けてもらったり。感情、情緒が豊かに成長する時。目に見えない心の中の動きにも配慮しつつ、この時期の子どもたちの活動を見守っていきたいと思います。

めがねやさん

2021.6.4

 ゆり組さんがラキューで眼鏡をたくさん作り、めがねやさんを開きました。さくら組さんがお金を持ってみんな買いに行きました。素敵な眼鏡にさくら組さんは大喜び。ゆりさんがいろいろなラキューを駆使して様々なものをつくっています。どんどん腕をあげてますよ。
 さくら組さんはお部屋でカプラのドミノを作っています。みんなで倒さないように、細心の注意を払っていました。一人では時間がかかって完成までに気持ちが続かないものもお友達と作ると、その時の様々な思いを共感
できて楽しさは更に広がります。子どもたちの世界は今日も発見がいっぱいです。

今日という日

2021.6.3

 今日もお天気が良く、子どもたちは近くの公園や園庭に遊びに行きました。私も公園に行き、写真を撮ってきました。それぞれのそれぞれの遊び。
 ひよこさんは自分たちが植えたお花に水をやったり砂場で砂遊び。もも組さんは竹葉公園のグランドで、焼き肉パーティーや木の穴を探索。自然は子どもたちにとって宝箱。ダンゴムシや松ぼっくりがどんどん遊びを展開させてくれます。さくら組は竹葉公園の林の中まで探検。木に上ったり、落ちている大きな枝に飾り付けたり。遠くの公園まで行ってきたゆり組さん。暑くてちょっと疲れたけれど、みんな満面の笑みで満足そうに帰って来ました。
 今日も1日を平和に守られたことを心から感謝します。

絵本のせかい

2021.6.2

 3歳のR君。お母さんがお迎えに来たその場で、その日持ち帰るために絵本袋に入っていた絵本を取り出しました。そして、お母さんに読み始めました。一か月間毎日読んで親しんだ月刊誌。持ち帰れることが楽しくてうれしくて。大好きなお母さんの顔を見たら、もう待ちきれなかったのでしょう。どんなにこの期間、その絵本と友達と保育者と良い時間を過ごしていたか?そして、道端でお子さんが読んでくれる絵本を最後まで聞いていたお母さん。心のキャッチボールができる親子関係はこの幼児期に土台を造ります。しっかり受け止めてあげているお母さん素敵です。
 絵本はその絵や物語の素晴らしさに更に大好きな人と一緒に観たり読んだりした安心した嬉しい時間が過ごせます。その時間がその子の感性、情緒を育てます。字が読めるようになることや静かに話を聞けるようになることは二の次三の次です。その時間を大好きな人と過ごし、喜んだり悲しんだりハラハラしてその感情を共有できることがかけがえのない時間です。絵本は読んでもらうことが基本です。子どもたちに読んであげる事。そして大人も誰かに読んでもらう機会があれば本当にうれしいですね!

大切に‼

2021.5.31

 ”自分探し”という言葉や、そのために旅をしたり、転職をしたり、趣味を探したりすることが流行った時期がありました。本当の自分、素の自分と向き合い、自分の思いを大切にし、自然体の自分でいることを大切にすることが目的だったと思います。先日読んだ本の中に「自分とデートをしてください」とありました。よく、家族の中でも、お子さん一人ひとりとの時間を大切にするために、取り入れているご家族もあると思います。でも、自分とデートは初めて聞きました。でも、納得します。母親も父親もそれぞれの個人としてのメンタルが健康でなければ子どもたちに、仕事に十分に向き合うことが難しい時があります。どうしても自分のことは後回しにして、目の前のことを優先し、疲れ果てていることが多いのではないでしょうか?自分を大切にすることは周りの方々を大切にすることに不可欠です。思い切って自分とデートをし、疲れや傷を聞き、癒すために時間や手段を講じてあげてください。元気な自分でいることを心がけましょう。痛みや疲れを持ち続けているのが普通ではありません。
 これからまだ続く、コロナ禍にあっては自分を元気に保っていくことが重要です。必ず解決の時がきます。

幼児期に、コロナ禍に必要な事

2021.5.28

 三密を避けるために、子どもたちの遊びも各クラスやホールに分かれて遊んでいます。幼児期において大切なものの一つに”愛着”があります。その子自身が愛され大切にされている。生まれてきて良かったんだと心と体で理解し感じ取って成長することです。どうしても母親の役割が大きいですが、その母親が安心して育児ができるためには父親の支えが大きく影響します。
 幼稚園は子どもたちが家族から離れて初めて経験する社会です。その園においても当園は一人ひとりの子が家庭以外でも、安心できる場所があると、自分はここでも愛されているんだと思えるよう心がけて保育をしています。絵本から広がる世界の中で、子どもたちの発想を受け止めつつ更に想像力が広がるよう、助言や手助けをしたり。子どもたちの小さな声にも耳をすませ、今日のこの子は何がしたい?保育者側の一方的なカリキュラムを進めるのではなく、子どもたちと応答しながらの保育に努めています。コロナ禍にあって触れ合うこと、スキンシップができない事も多い中だからこそ、大切にしていきたいものです。

5月のお誕生会

2021.5.26

 今日は5月のお誕生会でした。毎月、毎年無事に誕生日を迎えられることが当たり前ではなく、とても感謝なことです。保育者になりたての頃、ある研修会で
「目の前にいる幼子がみんな必ず大人になるとは限らないということを覚えて毎日保育に立ちなさい」
と学ばされたことがありました。確かに、交通事故で尊い命を失った経験をしました。今、目の前にいる子どもたちと今日でなければできない事、感じる事ができない事を精いっぱい互いに感じ取って過ごしたいと思います。

 誕生会で”大きなかぶ”のスライドを観ました。今は映像も音も自由に豊富にみることができる時代です。でも、当園は絵本やスライド等、動かない絵、素話の物語を幼い時に経験することを大切にしています。動かない絵はそれぞれの心の中でそれぞれの動き方をします。大きなかぶはそれぞれの想像の中で、サラダやシチュー、漬物と何にでもなり、お話は膨らんでいきます。
「まだ見たい!」と動かないスライドを見た子たちは口々に言いだしました。すべての映像と音を与えられるより、自分たちの想像を造り出せる環境の設定が教育にはとても大切だと信じています。

公園にて

2021.5.25

「ただいまあー‼‼‼‼」「ただいまあ!」「ただいま!」とさくら組全員のただいまの声。玄関に行ってみると
「あのね、ダンゴムシがいっぱいいたんだよ!」
「たんぽぽ咲いてたよ!」
「鬼ごっこしたよ!」等々
聖徳太子にならなければ全部を聞いて理解できないほどの勢いで公園で遊んできたことを話してくれました。あとから、公園に行った保育者に聞くと、
・A君は草刈りをしているおじさんたちをじいっと見てい

て、見て!見て!と自分の手を思いっきり動かして草刈り機になっていたこと。
・大きな枝を公園の端から端まで運んで、たんぽぽで飾  り付けをしたこと。
・てのひらいっぱいにダンゴムシを拾ったこと。
 青空の下、自然と100%仲良く遊んでいる子どもたち。目の前にある自然の中でただただ遊びこむこと。うらやましく思いました。コロナ禍にあって私たち大人にも大切な、必要なことではないかと思わせられました。

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