劇団風の子さん
2021.7.7
今日は”劇団風の子さん”が来てくださり、観劇会でした。劇と言っても園児たちが遊びに取り入れることができるような単純な材料を使った遊びを中心とした演目もありました。木製の大きめの積み木?をいくつも使ってキリンや猫を作ったり、ドミノ倒しをしたり。新聞紙をそのままとばしたらどうなるか?丸めて飛ばしたらどこまで飛ぶか?子どもたち自身が自分で考え、空想を膨らませられる遊びでした。
今は出来合いのものが安く手に入り、空想しなくても映像と音があふれています。遊びも電子的なゲームが主流となり、学校の勉強も1人に一台タブレットが当たるようになり、自分で考え、調べるよりも先に答えが出てきます。そんな中、もともともっている子ども自身の発想や空想できる力を絶やすことなく育て続けていくのは大人の役割です。人として成長するための大切なものを見極めつつ、保育していきたいと考えて慰安す。
手間と時間
2021.7.2
もも組さんがシートをひいてお昼ご飯を食べる準備をしています。テーブルの上に準備して食べるお弁当や給食とは違い、シートに座った自分の前に置いたものを食べるのは子どもたちにとってとても大変な事。外でピクニックをする前に、何度かお部屋で経験をしてみます。こんな日常の当たり前のことも、つひとひとつ時間をかけながら、一人ひとりが理解できるように、準備していきます。早くお外で楽しいピクニックしたいですね。
ひよこ組さんはテーブルごとベランダに出して外でランチ。暑すぎず、ちょうど良い気温の中、とても楽しい時間を過ごしていました。満面の笑顔でそのおいしさが伝わってきます。
料理も掃除も洗濯もレンジや掃除機、全自動洗濯機と手間が少なくなり、時短で家事を済ませる事、仕事が能率よくできることが良いことだという考えが主流になってきています。保育や教育の中にもその流れは見られます。でも、昔ながらの手作りの物。あやとりやお手玉。折り紙等の良さは数値で評価できません。今、当園では子どもたちのために手作りで時間と手間をかけながら、子どもたちの喜ぶ顔を想像しながら準備しています。既成のものの方が安く、見栄えの良いものがあり、早く済みます。でも、子どもたちはちゃんとわかります。自分たちのために時間と手間をかけたものへの喜びや感謝の思い。かけた時間に対してトビッキリの笑顔で答えてくれます。私たちもそれを励みに更に頑張れます。人と人との関りを大切にしていきたいですね。
絵本からの遊び
2021.7.1
ホールに今森ができています。各クラスで虫や動物を作って木だけだった森に生き物が増えています。満3歳のひよこ組さんもダンゴムシを作ってくっつけに行きながらキャッキャッ!キャッキャと楽しんでいます。葉の陰に隠された青虫や蜘蛛。蜜蜂やありと毎日何かかにかが増えています。リアルな虫もあれば「これは何?」と聞かなければならない創作生物も。子どもたちの想像性が豊かに育まれています。
園長の私も実はリアルに蜘蛛の巣とモールで蜘蛛を作ってみました。子どもたちだけではなく大人の想像力も刺激してくれます。これからどんな虫や生き物がこのかおりの森に増えていくか?楽しみです。
いつかのさくら組さん
2021.6.24
絵本の中にイチゴを埋めて、イチゴが成るというお話があり、春からさくら組さんはいちごをプランターに埋めました。するとある日、プランターにイチゴの苗が大きく育っていました。驚きと嬉しさで毎日お世話をしていると、おいしいイチゴが赤くなり、食べられるようになりました。さて、みんなで食べるにはとても少なくて、分けることもできません。みんなで相談した中にはひよこさん(一番小さい組)に上げようという優しい意見も。次の日なんと、全員分のイチゴがプランターになっていました。優しいみんなの思いが応えられました。そしてそれからも赤くなるイチゴ。今度は職員室の先生たちにももってきてくれました。世界で一番おいしいイチゴでした。
楽器遊びをし、カタツムリを飼い、ラキューで遊び・・・1日1日様々なことに挑戦し、経験していく日々。体だけではなく心も大きく強く、優しく育っています。
もも組さんのある日
2021.6.23
好きな遊びを見つけることは、簡単に見つけられる子もいれば、難しい子もいます。やりたいことを十分遊びこんでいく子や、じいっと他の子の遊びを見ながら、決めていく子。その日によっても違いが出てきます。運動が好きで体をよく動かす子。お兄さんお姉さんの遊びに理解できていなくてもついていって、少しづつルールを理解し面白さがわかっていく子。ずうっとブロックだけをする子。粘土ばかりをする子。お絵描きばかりをする子。等様々なです。その中で、園ではいろいろな遊びに興味を持つこと。また、苦手だと思っていることをやってみてその面白さに出会うこと。などのその子の今まで経験していなかったことの中にも楽しさがあることに気づいてほしいと考えています。ですから、みんなで、鉄棒を経験すること、アスレチックをやってみる事、糊や絵の具の体験をすること。様々な感覚、感じ方がありますが、そこから興味や自分の可能性に気づいていってほしいと思います。
この日はもも組さんみんなでアスレチックを頑張りました。約束を守ることは危険から自分を守る事であり、お友達をも守ることに繋がります。自由に遊ぶことには自分自身のいのちも守る習慣を付けて行くことが大切です。
ひよこさんの一日
2021.6.18
満3歳児のひよこ組さん。公園の隅っこに団子虫の家族を見つけました。平気でさわり、自分で捕まえるお友達。触りたいけれど、怖くてすぐに手を引っ込めてしまうお友達。それぞれの表情が見えます。
私たちからみると、小さな公園でも、ひよこ組さんにとっては大冒険。公園の山までも遠い道のり。お山を登り、超えたらそこにモンシロチョウがアカツメクサの蜜をおいしそうに吸っています。驚かさないように静かに静かに近づいてみんなで見守っています。
そんな小さな経験を積み重ねながらちゃんと大きくなっていきます。今日もいっぱい遊んで、いっぱい笑って、泣いてまた明日ね。
好きな絵本
2021.6.15
もも組さんが傘を作り、ごちそうを作って絵本の世界を楽しんでいます。今月の月刊誌「うさぎさんのたんじょうび」です。どこがそんなにたのしいのかな?と絵本を手にとってみました。うさぎさんのお誕生日にいろいろな動物がお祝いに駆けつけてくれるお話し。子どもたちは自分の誕生日に重ね合わせ、自分のことのように喜んでいるんだと感じました。子どもたち自身が自分の誕生日を喜んで迎えられる事。周りの方々に祝われる中に過ごしていることに感謝と嬉しさがあふれました。1冊の絵本の感じ方やとらえ方は色々様々です。それでよいと思います。この本の中に自分の誕生日を喜びとし、友達の誕生日を祝うことを嬉しく思える幼児期を過ごしている子どもたち。1冊の絵本の中に様々な感情の動きを共感したり、初めて発見したり。
この年になりまた更に絵本が好きになりました。
だるまさんがころんだ
2021.6.11
「だるまさんがころんだ!しよう!」
と誘われて始めましたが、みんなほとんどルールを知りません。それでは、と一つひとつルールを教えながら、何度か繰り返すうちにみんなが理解し、できるようになりました。一つの遊びを理解し、ルールも把握して遊びこみ、楽しむまでには時間がかかります。昔はこのような集団遊びは近所のお兄さんお姉さんから下の子までみんなで遊びながら覚えていきました。園で一番大きいのは6歳になる年長組さん。3歳から大きい子たちの遊びを見ながら遊び方から、遊びの面白さまで身に付けて行きます。
”だるまさんがころんだ”を一つとっても様々な遊びの楽しみ方があります。絶対に動かないで最後につないだ手を切りたい子。どうしても鬼のところまで早く行きたくて無理をしては最初につかまる子。大股5歩。小股10歩と言われてもその歩幅の匙加減はまじめな子や容量の良い子で違います。それぞれの性格や環境によっても違います。それぞれの個性を見ながら、更にそれぞれを知ることができて私もとても楽しみました。
「あーーー!たのしかった!」いう子どもたちの声も聴けて感謝!
トラブル?
2021.6.9
A君とB君のボールの取り合い?
「先生、Cちゃんがごめんねが言えないんだって!」「Dちゃんが横入りしたよ!」
等、子どもたちの世界は様々なトラブルが日常茶飯事です。子どもたち同士で解決出来る時と保育者が入って解決する時等々。まだまだ未分化の子どもたち。トラブルがあることは悪いことではありません。今この時に同じ未分化の相手とぶつかってどう解決していくか?
子どもは3歳、4歳で、自分に都合の良いことと悪いことを瞬時に考えます。ごめんねを言う悔しさも知っています。もうすでに自分の間違いを認めたくないプライドももっています。そのうえ、物事の良し悪し、ルールを守ると言ことにはまだまだ届いていません。その中で話を聞いて、公平に判断していくことはとても難しい時も多々あります。この経験、体験を通して相手を思いやる事、自分が間違うことがある事、相手を赦すこと、赦してもらうこと等多くの感情のやり取り、折れ方、引き方の土台を作っています。いろいろな感情を経験しながら、コミュニケーションを身に付けて行きます。
この大切な時間。悔しい思いや不満の思いもちゃんと子どもたちを大きくしてくれます。
お花のジュース
2021.6.8
満3歳児がジュースを作っています。保育者からの助言や支えの中で、きれいなお花や葉っぱを入れたおしゃれなジュースが出来上がりました。幼い頃に様々な経験をしながら、遊びを通していろいろな感情や情緒が成長します。その時にそばにいてくれる保護者や保育者の存在が子どもたちの人間関係の土台にとても大切です。
その経験を通して5歳児は自分たちで遊びを展開していきます。最初は保育者に基本を教えてもらったり自分たちで説明書や図鑑を調べたり。細かいブロックで考えながら、工夫をして新しいものをつくりだしていきます。
そして友達との関りを通して、共感しながら自分たちの世界を広げていきます。悔しい思いや、やり直しを経験したり、できない思いを体験したり。やり遂げた時の成功感。友達に応援したり、助けてもらったり。感情、情緒が豊かに成長する時。目に見えない心の中の動きにも配慮しつつ、この時期の子どもたちの活動を見守っていきたいと思います。