学校法人恵愛学園 認定こども園 北広島かおり幼稚園

Diary

園長ブログ

ひまわり

2015.7.8

 畑に種を蒔き、毎日水や肥料をやって大切に育てたひまわり。
でも、野生に生えていたひまわりの方がたくましく大きく育って
いることに気づき、愕然としたある教育者の言葉。
 野生のひまわりはだれも水や肥料をくれないので、水分を
求めて自分で根を伸ばし、やがてしっかりした根になります。
畑で毎日水をもらったひまわりは何の努力をしなくてもその場
でも水をもらえるので、根を伸ばす必要がありません。
 人の成長もある程度の環境を整えることは必要ですが、
多くを与え、準備しすぎると、自分から求め、伸びていく力が
育ちにくくなります。足りなさや欠けをどう自分で補うか?
どこを調べて情報を選択するか?失敗しながら、やり直し、
考え方を変えてみたり。試行錯誤しながら、時間をかけて
いく過程の中で太い、丈夫な根が子どもたちの心に育つのだと
思います。”早く芽を出せ!柿の種”よりも”ゆっくり芽を出せ
柿の種”土の中でゆっくりと育つことが大切です。幼児期は
その土の中で育つ時期でもあります。

いじめ?

2015.6.19

 タレントのさかなクンのブログ?”いじめられている君へ”を読んでみました。メジナは海を泳いでいる時はみんな仲良く楽しく泳いでいるのに水槽に入れるとなぜか1匹を仲間外れにし、いじめが始まりました。かわいそうに思い、その1匹を別の水槽に入れました。残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。
 広い海の中で泳いでいる時には何も問題がなかったのに、狭い水槽に入れると、いじめが始まる。
 私の小学校3年の時の担任の先生が「人間はいつも自分が、誰かより優位に立って居ないと不安になる思いがある。だから魔女狩りとか奴隷制度など、ちょっと自分達と髪や肌の色が違うだけで、その人たちを差別して自分よりも劣るものとすることによって安心しようとするところがある」とおっしゃっていたことを
今でも覚えています。
 私たちの心の中に誰かを自分よりも下の者として見下して安心する。それも大勢で一人を見下し、いじめるのが一番の安心なのかも知れません。でもそれはとても醜いやってはいけない心の動きです。
 神様は私たち一人ひとりをそれぞれに違いをもって造られました。その互いの違いは神様に、それぞれに喜ばれるはずの物。それをいじめの原因にしていいはずがありません。互いに互いの違いを認め合い、感謝しつつ・・・
いじめのない社会になりますように!

ブランコ

2015.6.9

 少し前まではどの公園にもブランコがありました。事故がいくつかあって、撤去されたり、設置されなくなった公園もありますね。ブランコはこぐためにタイミング、勢いが必要です。体の筋肉や体幹ができていないとうまくこげません。
 また、幼児期は体を動かすと同時に心も伴います。楽しい!
面白い!恐い!もう一度やりたい!まだ無理!等様々な感情と
一緒に心と体で覚えていきます。そうやって覚えたものは自分の
限界がわかりますから、危険から身を守ること。そして更に前に一歩踏み出すことを自分で理解していきます。
 確かに危険は伴いますが、遊具は幼児の成長に必要な機能を
もっています。皆さんも小さい頃、怪我をしながら、何回も繰り返しながら、覚えた遊びや身に着けたものはあると思います。思い出すとその時のドキドキした感情や、成功感も一緒に思い出せるのではないでしょうか?その感情が、大人になってからの勇気になったり、我慢になったりもします。安全の中であればちょっとの冒険が未来の力になります。お子さんと一緒に公園の遊具で体を使って遊んでみてください。

表現

2015.5.29

 指導要録が6領域から5領域に変わってもうだいぶ経ちます。
保育をするにあたり、大切な目安であり、指針ともなります。
その中に表現という領域があります。自分を表現することは
とても大切です。自分はどんな性格なのか?今何を考え、何を
感じているのか?そして、この10数年表現することを教育の中で
必要以上に強いられてきてはいないでしょうか?どうしても
明るく元気にはきはきと挨拶ができる子、自分の名前、意見を
言える子が良いとされているような気がします。
 でも、心の中に大切に持っている感情や、今はどう表現して
いいかわからない思い等。そっとしておいてほしい物も人には
あります。まだまだ未発達な子どもたちにとっても、どうやって
表現していいかわからない感情を共に寄り添って待ってもらうこと。表現の仕方を一緒に時間をかけて探してもらうことも情緒
を育てる、その子が育つためにとても大切なことではないかと
思います。どうか急がず、共に寄り添うことで、表現できない
思いを受け止めてあげてください。

初めてのお茶

2015.5.22

 年長組は月に1度お茶(裏千家)のお点前を習います。3月には保護者の方をお招きしてお茶とお菓子でおもてなしをします。
 今回は初めてでしたが、とても良い緊張感の中、先生のお話をしっかり聞いて取り組んでいました。
 準備の時に、私が抹茶をこしているとYちゃんが「何をしているの?」と見にきました。「お茶の準備だよ」というと緑の粉を見て「お茶の用意?」こしたお茶を顔に近づけてあげると、「あっ!葉っぱの匂い」「そうそうお茶は葉っぱからできているからね」そう答えながら、大人はこの粉を抹茶と知っているからこの
かおりは抹茶のかおりと決めつけてしまっていますが、子どもはそれを素直に原体験から「葉っぱの匂い」と感じました。子どもたちの素直な感性に目が覚まされたような気がしました。

参観日

2015.5.18

参観日

子どもたちの様子を見ることと、お母さま方の親睦を目的に全員でゲームをしました。”1月生まれのお友達み~んな出てきて踊ろうよ♪”とそれぞれ、お母さま方も生まれ月に出てきて踊りました。年を重ねると誕生日はあまり重要ではなくなりますが、お子さんの誕生日は大切にしますよね。でも、誰にとっても誕生日はとても大切な大切な日です。プレゼントがあるかないかではなくその人がこの世に命をいただいた大切な日。何歳になっても。

彩雲

2015.5.18

 今朝、火災避難訓練をしました。初めてなのにみんなとてもよく先生のお話を聞き、おしゃべりをせず、泣きもせずに訓練が
出来ました。
 その時に空に架かった彩雲。こんなにはっきり、大きく長い間
かかっているのを見るのは初めてでした。神様の御業の素晴らしさ!感謝!ハレルヤ!

おおなわとび

2015.5.13

”おおなみ こなみ かあぜが吹いたらやあま♪”

年長組さんのほとんどの子が縄が一番高い所になったところで入っていけます。

小さい子たちがそれを見て自分もその中に入ったら跳べると信じ、入ってきます。

でも最初は回し手の先生たちが跳べるように縄をもって行きながら、慣れ親しんで行く所から始まります。幼い頃はまだ自分の力の限界を知りません。見て、楽しそう!やってみよう!と思えばどんどん挑戦します!そのやってみよう!という思いを大切にし、幼時期は自分に限界を決めないで、なんにでもチャレンジできればと願っています。それは一番になるためではなく、あくまでも楽しんで自信を持つため。そしてそれはみんな同じでなくてもいいんです。やりながら苦手なものも出てきます。苦手でも好きなものもあります。子どもたちのエネルギーに元気をもらいながら・・・

母の日

2015.5.8

5月10日の日曜日は”母の日”ですね。プレゼントを用意する方。感謝のカードを贈る方。いただく側の方。それぞれですね。私は16年前に母が天に召されたので、それからは”母の日”とは少し距離ができています。でも、切に思うのは、本当に「親孝行したい時には親はなし」よく言われたものです。私は比較的、親には感謝を伝えてきた方だと思います。が、今考えるとまだまだ足りないことが年を重ねるに従い、増えてきます。どうか、感謝を伝えることができる方々は存分に伝えてください。伝えられない方々は良い思い出を忍んでみませんか?私もその一人です。

ひよこじゃないのに!!!!

2015.4.27

 ひよこ組(満三才児クラス)からもも組(三歳児クラス)に進級したK君は5歳のお姉ちゃんのマネをして縄跳びを始めました。ところが思うようにというより全く跳べていません。見ているとぶつぶつ何か言ってます。
「ひよこさんじゃないのにできない・・・」と怒っています。K君の考えでは進級して大きいクラスになったら今までできなかったこともできるようになると思っていたようです。
 進級して一つ上のクラスになっても、誕生日がきて一つ年をとっても練習をしたり、努力しないと出来ないことがあります。大人にとっては当たり前の事ですが、幼い子たちにはその一つ一つを経験しながら、心と体で覚えていきます。その時に、悔しい気持ちや残念な思いをしながら過ごす時間の大切さ。そしてできるようになった時の嬉しさ。出来ないところから一つ一つ積み上げている子どもたちの姿に私たちは励まされています。

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