いもの塩煮
2016.9.28
先日収穫したジャガイモをお誕生会に塩煮にしました。大人であれば塩からをのせて食べると最高ですが・・・バターやマヨネーズを用意しようと考えましたが、ジャガイモ本来の味を知ってほしいと思い、あえて塩だけで食べました。ちょっと多くゆですぎたと思ったお芋を子どもたちはあっという間に平らげてしまいました。よほどおいしかったのでしょう。
素材だけで味を楽しめるのは、とても贅沢なことではないでしょうか?様々な調味料でしっかりと調理しなければおいしく食べられないものではなく、ゆでたまま、塩だけで食べられること。ジャガイモに限らず、北海道はおいしいものがたくさんあります。
素材の味を知ることも食育であり、五感の刺激になります。ファストフードやスナック菓子の味で育ってしまいがちな今の子どもたちに、旬の本物の味を知ってもらいたいと切に思います。そのものの味を知ることは、鮮度や傷みなどにも気づけます。身を守ることに通じます。自然のものを食する事の貴重さを改めて考えさせられました。
あいさつ
2016.9.15
「高橋先生 おはようございます。」
私が32年前、勤め始めた時の毎朝の子どもたちとの挨拶でした。私も挨拶はちゃんとしているつもりでしたが、相手の顔を見て、相手の名前を言って挨拶をするのは、自分が認められているようで、とても嬉しい気持ちになりました。挨拶一つで、相手を認めていることが伝わります。そんな小さなことがその人を認め、その人の自信につながります。
運動会で頑張るリレーや跳び箱。出来る力やセンスはもっているのに、なぜか力を出し切れていない子が居ます。「自信がない」体を動かすことの自信ではなく、自分の存在に対する自信。色々なことができているのに、なぜこの子は?何ができたから、何かが上手だから認められるではなく、何もできなくても、失敗
してもその子のその存在がかけがえのない、大切な物である事。その子の名前を呼んで挨拶すること。なんでもない時にも抱きしめて、言葉で「あなたは大切な子」であることを伝えていく事。時々はその子の体にぴったり合ったその子の服が与えられること(普段はおさがりで大丈夫)。誕生日に生まれてきたことを感謝すること。いま在ることを良しとされ、喜ばれることが大切です。そしてお父さん、お母さんご自身も大切な大切な存在であることに自信を持ってください。
古き良き時代?
2016.9.9
先日、くずもちを作りました。葛というより、片栗粉で作った夏菓子です。レシピがちゃんとあって、その通りに作って、黄な粉や黒蜜でいただくと、なんと!ちょっとした和菓子!
でも私の小さい頃にはおやつも何もなく、お腹のすいた時に母が片栗粉にお湯を注ぎ、砂糖をまぶして作ってくれました。お湯を入れた時の粉が固まる瞬間が面白くてよく見ていました。ちょっとした工夫で感じ方が変わるものですね。
あるおじいちゃんのお話です。孫を時々預かった時にテレビをつけず、ゲームもない状態で向き合うと、孫が色々な事をたくさん話してくれる。
昔に比べると、今はとても便利になりました。退屈する時間もないぐらいにゲームやDVDがあり、テレビのチャンネルも増えて楽しめることがいっぱいです。でも、便利な情報豊富な時代の中で、大切な物を忘れてきているのではないかと思わせられます。テレビを消したら会話や読書が増えること。すぐに手に入るスナック菓子よりも母の味を感じ取れる素朴なお菓子。
昔ながらの時間の進み方で子どもたちと過ごしていくと、更に親子の関係が深まるのではないのかな?と・・・
自分の位置
2016.8.20
湿気の多い日が続いています。体調を崩していませんか?
先日”剣岳 点の記”という映画を見ました。地図を作るために正確な山の高さを調べるために、登る道を捜しながら、過酷な経験を繰り返し頂上を目指し、地図を作られた方々のものでした。私がこの映画から学んだのは「自分の位置」という事でした。いま、実際にいる地図上の位置、というよりも、自分が何者であるか?自分ができることと出来ない事。周りの方々との関わりの中での自分の位置。役割等。
子どもたちの中には友だちの事や先生の思いに気づいて優しい気配りができる子もいます。でもまだまだ未熟な子どもたち。自分の思い通りにしたい子ばかりの中でが、それぞれがぶつかりながら成長していきます。それで良いのだと思います。喧嘩をして悔しい思いをしたり。自分の思いが通ったり、通らなかったり。褒められたり、頑張りが実ったり。そうするには友だちの中でもまれなければ、心の成長はありません。そして友達の中でなければ、自分の位置も図れません。幼い時に人との関わりをおぞれない経験をしてほしいです。そうするには保育者やご家族の方々との支えや、励まし慰めもとても大切です。その中で育った子はいじめをしない子になると思います。自分が十分、認められて過ごしていく子は自分より下に友だちを置くようにはなりません。
そして私たち大人も同じように自分の位置をある程度把握しながら、周りの方々と平和な関係を築いていきたいですね。
自分たちで遊びを
2016.8.5
北海道にしては熱い、湿度の高い日が続いていますね。いかがお過ごしでしょうか?慣れない暑さに体も気持ちも疲れ気味ではないでしょうか?
最近、子どもたち(大人たちも)「〇〇ゴー」というゲームで様々な名所や公園等に出かけているというニュースや情報番組を目にします。このゲームの目的の一つには引きこもってゲーム漬けになっている方々が外へでるきっかけになればという願いもあるようですが・・・
子どもたちにはせっかくの夏休み。外ではゲームではなく、体を動かして遊ぶことや、自然の豊かさ、不思議さに目を向けて心を動かす機会にしてほしいと心から願い求めます。
ゲーム、テーマパークやイベントは企画されたものを与えられて遊ぶものです。いずれ、飽きてしまい、更に面白いものを求めます。そこには企画とお金がかかり、ユーザーは次を待っている状況です。
でもおにごっこやままごとなどはいずれ、飽きますが、そこから自分たちで相違工夫して新しいものを作りだしていける可能性が無限にあります。成長し育っていくためにはこの面白さが生きる力や相手の考えにも気づく力につながっていきます。派手さはありませんが、今育てなければならない大切なものです。どうか、ゲームの楽しさよりも自分たちで遊びを展開させていく楽しさを経験させてあげてください。
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2016.8.1
子どもたちの喧嘩の仲裁にはいると、どちらが先にたたいたのか?どちらが嘘をついているのか?どちらも嘘をついているのか?それと、どちらも自分の正当性を信じているので、負けられないのか?ちゃんと善悪を見定めて、悪い方にはごめんなさい。何かされた方には赦しを促そうとしまうが、時折、どちらかわからず、困る事があります。それぞれの保護者の方はやはり、自分のお子さんの意見を信じます。それが当然です。でも、子どもも自分の利益のためには頑張ります。
まだまだ未熟な子どもたち。幼い頃には間違いも失敗も日常茶飯事です。正直に言えなかった後悔。自分は悪くないのに一緒に叱られた悔しさ。わかってもらえなかった、悲しさ。様々な感情の経験も理不尽な行為への憤りも幼さい時に経験することはかわいそうですが、必要な事でもあると思います。悔しくて、同じことを人にやり返すのか?自分がされて嫌だったことは人にはしないようにするのか?様々な思いのそばに共に寄り添い、感情の行き場所を共に考えていきたいと思います。
お泊り会
2016.7.23
昨日から年長組のお泊り会でした。お天気に恵まれ、三角山の登山も行って来れました。体験画を描き、カレーを作り、一晩お友達と一緒に寝て。朝、起きた時に一瞬、どこにいるのか不安になりつつ、幼稚園に居ることと、隣には大好きな友だちがいることに気づいて、次には満面の笑顔になります。一晩御家族から離
れて友だちと園に泊まれたことの嬉しさと、自信がわいてくるのだと思います。その笑顔を見るのが本当に嬉しいです。子どもたちは子どもたちの中で成長する。そしてそれぞれの成長する伸びしろを幅広くもっているという事ですね。
1学期もこれで夏休み突入です。超特急のように早く過ぎ去った1学期でしたが、振り返ると様々な事が甦ってきます。その中で子どもたちは私たちが気づいて居ないところも十分育っています。見えない所に育ちを期待してあげてください。
お母さん方にとっては大変な?長い夏休みかも知れません。でも幼児期は今しかありません。今の時期をゆっくり付き合ったあげてください。
育児相談会がありました。
2016.7.14
今日は予定しておりました、育児相談会がありました。講師の藤田春義先生からあらかじめ皆さんから出された悩みや相談から答えていただきました。今まさに乳幼児から小学生までのお子さんの子育て真っ最中のお母さん、お父さんがいらしてくださいました。子育て中はゆっくり本を読むことも、育児相談をすることさえ、目の前の事が大変で後回しになりがちです。それでも、講師の話に熱心に耳を傾けていました。
お話の中に藤田先生ご自身7人のお子さんのお父さんで、必ず1対1のデート、旅行をした話をしてくださいました。日本の家庭にはあまりなじみのない習慣ですが、忙しい子育ての毎日の中、どうしても平等に子どもたちと関わろうとしがちですが、同じことを同じようにすることだけが平等ではありません。それぞれの子とそれぞれに時間を楽しむ事が大切ですというお話でした。
これからもこのような時間を計画しようと考えています。
僕、読めるよ!
2016.7.12
「僕この絵本読めるよ!」と4歳のA君が得意そうに”かにむかし”の絵本を嬉しそうに持ってきました。毎日A君には朝の早い時間に何冊も絵本を読んでいたので、え?読めるようになったの?と驚いていると「字は読めないよ」と言って絵本の絵を丁寧に読み進めてました。
絵本は字を読めるようになるためのものでも、上手に読めるようになるためのものでもなく、子どもがその絵が物語っているものを目と心と体で読み取っていくもので。字を読みながら見ていくも良し。絵だけで読み取っていくのも良し。そして誰かに読んでもらえれば更に良し!
子どもは誰かに読んでもらった絵本の世界を今度は自分なりに展開していきます。読んでもらったお話しを頭の中で考えながら、想像を広げて行きます。その想像や広がりは無限です。じっくりと絵本を見入っている横でその楽しそうな、思いに共感できればと思い寄り添って見たりして・・・
ももファーム
2016.7.6
「ただいまあ!お兄さんが遊んでくれたよ~」
とわの森高校の畑を借りてトウモロコシを育てさせていただいています。昨日、草ぬきに行って来ました。高校1年のお兄さんお姉さんたちが手伝ってくれます。丁寧に種の植え方や、抜いていい草を教えてくれます。その後、高校生のお兄さんお姉さんたちとかくれんぼや鬼ごっこをして遊んできます。これは園児にとっては15,6歳の方々との触れ合いはほとんどありませんし、
高校生にとってもこんなに小さい子と関わることはめったにありません。お互いに、とても貴重な体験だと思います。
人と人との関わりは様々なコミュニケーションや人間関係のマニュアル本があっても参考にはなっても実際に経験していかなければ、相手を理解し、赦し会うことは難しい事です。逆に相手の弱さや、価値観の違いも、自分の耳と目と心と体で感じとっていかなければなかなかわかりません。
トウモロコシの育て方を教えてもらいながら、更に人と人との関わりの大切さを育てていただいています。とわの森のお兄さん、お姉さんたちありがとうございます。これからもよろしくお願いします。