学校法人恵愛学園 認定こども園 北広島かおり幼稚園

Diary

園長ブログ

ブロック遊び

2018.6.22

 5歳のA君は1番バスで到着し、大好きなブロックで遊び始めました。
まだ子どもたちがそろっていないので、たくさんのブロックを使っています。
そこへ4歳のB君たちが来てそのブロックを貸してと言いますが、貸してあげません。何日か続いた中で、「A君、小さい子たちもこのブロック使いたいんだよ。貸してあげられるとみんなも楽しんで遊べるんだけどなあ」と言ってそこを離れ、少したって行ってみるとA君は全部のブロックを他の子に貸していました。そのことを「すごいねー。A君!さすが!お兄さんだね!」
と褒めると、ブロックを全部貸してしまってちょっと後悔していたA君の心は褒められたことの方が嬉しくて、次の遊びの中でどんどんお友達と積極的に遊びを展開していました。
 友達の分まで使って自分の好きなように遊んでいるときよりも、少し我慢ができたこと、認められたことが自信となっていったのだと思います。全てがそろって自分の好きなようにできるより、不足の中で、我慢すること、相手を思いやることを学び、大人になっていくことの方が、嬉しいものであること。A君は今日大切なことを得ることが出来ました。

少年犯罪

2018.6.15

 毎日のように残虐な犯罪が報道されています。インターネットで知り合った者たちが殺人や自殺を計画したり。殺人などの凶悪犯罪が低年齢化してきています。その犯罪を防ぐために極刑や刑罰を重くすることを望む声も大きく取り上げられています。
犯罪に対しての刑罰は必要です。でも、できれば犯罪者にならない育て方、教育を切に願い研究したいと考えます。犯罪者たちを調べていると、ほとんどの方々に「愛着障がい」が見られるとあります。愛着障がいとは母親をはじめとする養育者に愛情
深い関係が何らかの理由(虐待、死別等)で形成されず、情緒や対人関係に問題があ
ることです。家族の中で普通に育つことが困難な時代になってきたのでしょうか?今目の前にいる子どもたち、家族と優しく労りあい、時にはけんかやもめごとがありながらも、共に暮らしていく。その普通の生活が当たり前ではない幸せと感じること?愛は教育しないと育たないとある大学教授がお話ししていました。愛の教育はまず、家庭の中にあります。いつくしんで子どもたちを育てていくこと。この当たり前のことが守られていくことを願い、また、お手伝いしたいと切望しています。

1人ひとりの子どもたち

2018.6.14

 「Aちゃんもこっちに来て遊ぼう」
 「今絵本読んでる!」
 Bちゃんが一人でいるAちゃんを気遣い、声をかけていました。Aちゃんは眼にいっぱい涙をためて、Bちゃんの方も見ず、絵本を見ています。きっとAちゃん、Bちゃんを含めた数人の女の子の中で何かあったようでした。
 BちゃんにはA ちゃんは今絵本を見たいから大丈夫だよ。誘ってくれてありがとうと伝え、遊びに戻りように勧めました。Aちゃんの隣に座り、顔を覗き込むと、絵本の中のお話をしてくれました。涙は少し消えていました。
そして、誰かに何かされた、何か言われたと訴えることなく、いつものAちゃんに戻っていきました。子どもたちの世界はそれぞれがまだまだ未熟です。3歳くらいの頃は周りの大人に助けを求めることで解決しましたが、4歳、5歳にもなると、友達との関わりの中で、お互いの言い分があり、ある程度、わがままや、我慢する必要を覚えていく中、自分たちで納めていけるようになります。
 一人ひとりの子どもたちの心の動き、成長に寄り添い、見守っていきたいと考えています。

ご無沙汰しました

2018.5.25

 言い訳です。忙しさの中で、3か月以上も更新していませんでした。
書きたいことはいくつかありましたが、それも埋もれてしまい・・・
反省です。

 先日、初めてのお茶の日を年長組で行いました。月に1度、日本の伝統的な文化である茶道に触れる目的で行っています。年に11回茶道の先生にご指導をいただいています。
 子どもたちも、この時間が大好きです。茶道の先生の纏う空気で子どもたちの向かう姿勢も一変します。とても良い緊張感の中で進められます。背筋が自然に伸びます。
 「これが抹茶です。」とおっしゃった先生の言葉に子どもたちが集中します。今までに見たこと、聞いたことがなかったこと、知らなかったことを心と体と脳、全身で吸収ていく子どもたちのエネルギーに圧倒されました。新しいことを知ること、吸収することはいくつになっても大切な事であり、また、幼い時に本物に触れることがとても貴重な体験になることを改めて感じました。

マイナス23℃

2018.2.2

 今週は朝の気温がマイナス20℃超え。北海道冬本番ですね。
それでも子どもたちは雪遊びが大好きです。顔に雪がかかって
も、多少足が冷たくても。
 でも大人はそこに寒くはないか?かぜをひかないか?靴下を
もう一枚増やすか?と遊びを中断したり、子どもに雪、冬のマイ
ナス的な感じを与えてしまったりします。
 大人は何度か繰り返す、季節の中。そして遊んでばかりはい
られず、除雪や寒さ対策の大変さを熟知しているので、どうして
も冬に対して消極的です。子ども達にはまっさらな感覚で、冬を
十分に楽しんでほしいと思います。また、私たち大人も冬の良
い所を見つけながら、マイナス23℃というめったにない体験を
貴重に感じていきましょう。

言葉と態度で

2017.12.26

 満3歳のA君が年長のお姉さんたちにかわいがられているのを見て年長のB君が「おれもかわいがられたいな」と一言。確かにB君はいたずらや、ちょっとわがままを通して叱られるのが多いかもしれない。
でも、感じ方もちょっとネガティブの傾向が・・・「B君のこと、どうでもいいと思ったらだれも叱らないよ。B君の事大好きだからちゃんと叱ってくれるし、先生たちもお父さんもお母さんも大好きなんだよ」と言うと納得してくれました。
 同じようにかわいがっても十分届く子。どんなにかわいがっても足りないと思う子。それぞれです。きっと日本人には苦手ですが、折りにふれて「大好きだよ」「大切だよ」ということを言葉と態度で示していかなければならないところでもあるんですよね。
 また、その子も我慢をするのではなく、言葉にして伝えてくれたことはとてもよかったと感じました。十分かわいがっているつもりが届いていないのだとしたら、それも悲しいことです。お互いが十分にその気持ちを伝えられることはとても幸せですね。

 この一年様々な方々に愛されお世話になりましたことを感謝します。
また、気づかないところで多くの方がたに迷惑をかけ、傷つけたのだろうと思い、申し訳なく思っています。ごめんなさい。

皆様にとってよき年がきますようにお祈りしています。感謝をこめて。
また来年。

冬休み

2017.12.22

「私、冬休み大っ嫌い!」「明日から冬休み嫌だ!」
子どもたちの素直な言葉です。園が楽しくって良かった。休み中
ご家族との貴重な時間を過ごしてください。今、この年齢でしか
体験できない事。この時期にしっかりと家族に甘えること。大事
です。
 2学期も大きなけがや事故もなく無事に過ごせたことが何よりの感謝です。普段の当たり前は普通の事ではなく、無事に過ごせることは何にも代えがたい幸せであること。いつものように朝がきていつものように夜になる。今のこの平和が守られるように!そしてそのことに気づいて感謝できるように!
 4月には言葉が出ていなかった満3歳の子も一生懸命楽しかったことを私に自分のもっている言葉を駆使して伝えてくれます。自分から気づいてお手伝いをしてくれたり。お誕生会の手作りおやつの御礼をわざわざ職員室まで言いに来てくれたり。それぞれが周りの友達や家族とのかかわりの中でそのコミュニケーションを豊かにしています。人として生まれてきた喜びの一つは共感できる事。友達と共に笑って、喜んで、悔しがって…子どもたちが一人ひとり確かに成長していることが伝わり、感謝です。
 この年の皆様のご協力とご配慮に心より感謝します。ありがとうございました。良いクリスマス、良いお年をお迎えください。

絵本読んであげる

2017.12.5

 年長さんが小さいお友達に絵本を読んであげています。朝陽がさすホールの片隅の暖かな空間。その様子を見ているだけで幸せな気持ちになりました。

絵本

2017.12.5

 絵本は子どもたちが字を読めるようになったら自分で読ませるようにしますが、絵本は読み聞かせるもの。読んでもらうものです。
 朝、泣きながら登園してきた子に、その子の好きな絵本を読みました。
1回目。2回目と読んでいくと自分の好きなところにくるとふっと泣きやみます。3回目になると、すっかり機嫌もなおり、遊び始めました。私たちもそうですが、落ち込んだり元気がない時に、物語や、好きな歌などの自分の好きな、元気をもらえる場面や言葉などに力をもらい、気持ちを立て直す時があります。
 絵本は心に元気を与える力があります。また、読んでくれた人のぬくもりや声の暖かさ。その時の空気感まで思いだし、自分が愛されていること、大切にされていることを心と体で思いだします。
 そしてその経験を今度は小さい友達に伝えていきます。たどたどしい読み方ですが、小さい子たちは黙って聞いています。そんな関係と時間と空間を守っていくことの大切さを日々思わせられます。

夢のなる木

2017.11.20

今日は星槎道都大学のお兄さんお姉さんが来てくれて夢のなる木を一緒に作りました。魚博士になりたい❗セイラームーンになる❗サッカー選手になりたい❗色々な夢を描きました。

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