学校法人恵愛学園 認定こども園 北広島かおり幼稚園

Diary

園長ブログ

交通安全

2023.9.1

 先日登園のバスが朝の送迎中にあおられ、クラクションを鳴らされました。まだ園児を載せる前でしたので、子どもたちへの影響はありませんでした。車も接触していません。朝のお忙しい時間に園バスが交通ルールを守りお子さんたちを安全に送迎するのは周りの方々にとってはご迷惑になるのでしょうか?忙しい時間帯に制限速度で走る園バスを追い越したくなる方々がいらっしゃるのもわかります。でも、私たちは大切なお子さんたちを送迎しているのです。お子さんたちはご家族はもちろん国の大切な宝です。尊い命です。お互いにそれぞれの存在を守るためにもう少しだけ配慮をいただければと思います。
 子どもたち自身の存在の尊さ、その権利をこの国はもっともっと理解を深めていく必要があると考えます。子どもたちが安心して過ごし育まれる環境は衣食住が整えられているだけではなく、そこで環境を共にしていく者たちがいかに子どもたちの尊さを大切さを理解し受け止めているかが重要です。先進国は特に子どもたちの命と権利が尊重される国が名を連ねています。名ばりではなく本当の意味で、この国に生まれて良かったと思えるよう、私たちも底辺から変えていきたいと切望しています。

行きて帰りし物語

2023.8.10

 暑い暑い夏休みでした。北海道にしては珍しく毎日30度越え。夜も朝も気温が下がらず、湿度が高い。8月の半ばを過ぎてもまだ暑さは続く予報が出ています。皆さん体調を崩さないようにお気を付けください。
 昔話やファンタジーには行って帰ってくるお話が多くあります。日本の昔話では「桃太郎」「うらしまたろう」は代表的で「こぶとり爺さん」もある意味そうかもしれません。冒険に出る事や、異世界に行って帰ってくるのはは人の成長にとても大切です。物語の主人公は大変な冒険や戦いをして誰かを助けたり、何かを失いつつも、他の何かを得たりと。帰ってくるときには何かしら変化をもって帰ってきます。
 乳児もお母さんに抱かれて外の世界を見ていたものが歩けるようになり、少しずつ膝から離れては戻ってくる。少しずつ離れる距離や時間を伸ばしていきながら、自身も成長していきます。親から離れて何かしら経験をして戻って来た時には元の自分よりも成長しているはず。それが目に見えていなくても。
 かわいい子には旅をさせろ!とよく言いますが、親が知らない所で経験した成功感や失敗等。成長していくためにはとても大切なものです。どうしても心配で手放せないと思いますが、少しずつで良いです。帰って来ることを待つ方は親の成長なのでしょうね。そうしながら互いに育ちあうことも子育ての一つだと思います。

子どもの成長

2023.6.23

 子どもは大人の数倍順応性があります。吸収力も高いです。感性も豊かです。ですからその子がどのように成長するかは周りの大人や環境が重要な関りをもっています。アメリカの実験で生まれてすぐの赤ちゃんに衣食住はちゃんと与えるが一切言葉をかけないで育てたら、1年たたないうちにみんな亡くなったそうです。動物の赤ちゃんは食べるものがあれば何とか生きていけます。でも人間はそうはいかないようです。周りでその環境、特に人の関りがなければ健全な成長にならないようです。そのかかわりもその子をいつくしみ、愛情をもって関わることです。環境として高価なもの、最新のものをそろえるのではなく、その子を愛している大人が周りにいることが一番大切です。愛して大切に育てていても、時には叱ることも、感情をぶつけてしまうこともあるでしょう。それが人間の営みです。優等生のお父さんお母さんでなくてよいのです。笑って泣いて、怒る。普通で。そのままで良いのです。

初めてのお茶

2023.6.9

 今日は年長組の茶の日でした。昨年までの3年間はコロナ禍だったので、年間11回行っているところを5回から7回くらいの回数しかできませんでした。今年度はこの時期から行えて年間の予定を無理なくこなせそうです。
 やはりお茶となると、日常の生活の中にない言葉や作法があります。「お茶を点てる」「お点前頂戴いたします」そして扇子を膝前においてのご挨拶。子どもたちは緊張しながらも、先生のお話をよく聞いていました。この「聞く」ということ。ここから、その言葉通りに次の動作を行うこと。これは大人でも難しい時があります。特に聞きなれない言葉を聞きながらその通りに動くのはその言葉の理解が必要になり、伝えてくれている方への信頼度も大きくかかわってきます。この時、大人同士の信頼関係がとても重要になります。お茶の先生とは子どもたちは今日初めて会いました。でも私は9年間お茶のお稽古でお世話になり、園に来ていただいてもう20年以上になります。お茶の先生としても、人生の先輩としても信頼し尊敬している先生です。それは子どもたちに詳しく説明しなくてもその空気?環境で伝わっているようで、先生のおっしゃられた言葉通りにお稽古していきます。それぞれ早さは違いますが、言われたことをこなしていける理解力があること。相手を信頼しつつ物事を考え、行動できる事。5歳にして人間はすごい能力をもっているのだと感心させられました。
 これは複縦ではありません。まだまだ未分化で、経験の少ない子どもたちが信頼のおける大人の言葉通りに動くことで安心感や喜び、楽しさを経験していく。その上に自分なりの考えや想像をふくらませ、実行していく。この経験を遊びの中で発展させていく。様々な経験の必要性を感じます。生活経験が豊かになることで、自信もつき、失敗しても次へと一歩踏み出せる。私たちは子どもたちが失敗した時こそ、落ち込んでも次に前向きに進める心の根本を養っていきたいと考えています。
 信頼できる大人たちの環境の中でこそ豊かな人間性は育っていきます。

だるまさんがころんだ!

2023.5.12

 縦割り保育をしていく中で、気づいたことです。子どもたちがルールのある遊びを始めました。同じ年の子たちとする時には、理解度が同じですが、異年齢の子たちと行う時にはルールを教え、覚えるところから始まります。人にものを教えるということは知っていることを言葉にして、相手にわかりやすく伝えなければなりません。その作業は大人でも大変なこと。それを年長組の子たちはちゃんと小さい子たちに寄り添って遊んでいました。そしてこちらが教えなくても、相手に合わせてそのルールを最初は少し簡単に変えたり、できない所は大きい組がホローしたり、変わってあげたりと。こちらが教えられることも多くあり、感動してみていました。そうやってかかわってもらった子たちはまた、自分たちが教える立場になると、ちゃんと受け継いでいくのだなあと感心しました。子どもたちのエネルギー、可能性は様々な可能性を秘めていますね。

お誕生会

2023.4.26

 今日は4月生まれのお友達のお誕生会でした。6歳になった年長さん。4歳になった年少さん。3才になったひよこさん。今年度初めてのお誕生会。新入園の子たちは何が始まるのか?保育者から丁寧に説明されて、ホールに集まりました。前に呼ばれるお友達をとても羨ましそうにして、冠をもらう時には拍手をしていました。そしてお誕生日の歌をみんなで歌います。歌詞の中に「生まれてきてくれて本当にありがとう」とあります。一人ひとりの子どもたちの誕生を心から祝い感謝しました。
 私たちは誰一人、意志をもって生まれてきた人はいません。無防備な乳児で生まれ、保護され、保育されて成長していきます。この幼児期に「生まれてきてくれてありがとう」と言われて育つことがどんなにか心と情緒と体の成長にとって大切なことか?この時に十分に守られ、大切にされて育つことで、自分は生まれてきてよかったんだ。誰かに必要とされている、ということに気づきます。
 年長さんも年少さんもちゃんと自分の歳を言えました。満3歳になったお友達もちゃんと言えました。家庭から初めて出て経験する幼稚園という社会は子どもたちにとって未知の世界です。恐れも不安もあります。でも、日々の保育が安定し、守らていることが確認でき、保護者と保育者との信頼関係が築けていく中で子どもたちは安心して周りを信頼できるようになります。

今日の保育

2023.4.11

 昨日が入園式でした。3年ぶりに在園児も式に参加し、新入園児をお迎えしての入園式でした。緊張や不安がありながらも幼稚園生活を楽しみにしているご家族の思いが伝わってきました。
 この4月から縦割り保育にし、満3歳児1クラスと、3才、4才、5才の縦割りのクラスを2つ作りました。1クラス16人ずつです。入園式でも感じましたが、年長年中組の子たちが新しいお友達の入園を心待ちにしていて朝の玄関で早速、手をつないで部屋まで案内をし、困らないように、やりすぎないように助けてあげていました。兄弟は同じクラスなので、手をつないでクラスに行く後ろ姿は安心そのものでした。横割りですと、どうしてもクラス活動になるとそれぞれのクラスに分かれてしまい、安心の気持ちが続かないこともありました。
 用意されたおもちゃを異年齢で教えたり、助けを求めたりしながらの遊びは見ていてとても微笑ましく、クラスの中の空気感はどこまでも温かく平和でした。。

新学期

2023.4.7

 本日から2023年度が始まりました。始業日の今日は進級児のみの登園です。エネルギーをいっぱい貯めて、玄関に立つ子どもたちは3学期から比べて、一回り大きくなったように思えます。この4月から縦割り保育を始め、園として一つ一つ細かな準備を進めてまいりました。研修を重ね、環境を整え、おもちゃやゲームの研究を時間をかけて行ってきました。お部屋に入り、様々なおもちゃを目の前にそれぞれに考え、遊びに入っていく姿をみて子どもたち一人ひとりの遊ぶ力、発想の力、創造の力を目の当たりにしました。それは生きる力につながっていきます。これからこの遊びの時間と空間が守られ、更に子どもたちの成長が育まれていくことを期待しつつ、取り組んでいきたいと考えています。

卒園のお茶会

2023.3.3

 3月3日(金)は年長組が保護者の方々にお茶を点て、ふるまいました。年長組になると年に11回ほど、お茶の講師の方に来ていただき、幼児が無理なくお茶を点てられるように工夫したお点前を習います。日本の善き伝統文化を伝えていくために、そしてただ、点てて差し上げるのではなく、相手の思いになっておもてなしをすることも同時に学んでいきます。
 コロナ禍にあってはどうしても回数が少なくなってしまい、また、ここ2年ほどは保護者の方々をお招きできませんでした。今年度ようやく、本来のお茶会ができて感謝でした。いつもは友達に点てて飲んでもらっているところを保護者の方に飲んでいただくということは、いつもよりも緊張してしまい、いつもは間違えない所を間違えたり、忘れてしまったりとありましたが、大好きな保護者の方々に自分の精一杯のお点前でおもてなしできました。その後、保育者から子どもたち向けにお菓子とお茶が出されます。この時のお菓子は和三盆のおひがし。こどもたちにとっては初めてのお菓子。恐る恐る口に入れたAちゃん。途端に顔がほころんで笑顔になり、ホットした思いが伝わってきました。甘い上質な糖分は緊張した心にも体にも良い影響を与えるのだと感じました。その子の表情はかわいいかわいい特上の笑顔であり、保護者の前で緊張していた私の心も癒してくれました。

かおり雪まつり

2023.2.7

 昨日、私は会議で札幌に行きました。電車の中も駅の中も様々な国々からの旅行客であふれていました。もうコロナ感染の心配はないかのようでした。私はまだまだ海外どころか、道外にも出ようとは考えていませんでした。”札幌雪祭り”にこんなに多くの方々がいらっしゃっているのだと改めて驚きました。
 そして今日は当園の”かおり雪まつり”でした。昨年は予定していましたが、大雪のため、延期、延期になり、各クラスごとになってしまい残念でした。今年は今日、晴天の下、元気にできたことを心から感謝します。
 ”かおり雪まつり”ですが、異年齢のグループ「雪だるまチーム」と「つららチーム」に分かれて競走したりクラス毎でミカンさがしをしたりと祭りというより、雪中運動会的な要素が多いかもしれません。鬼ごっこは先生たち5人が鬼になり、容赦なく子どもたちを捕まえ、最後には全員捕まえてしまいました。悔しがりながらも大好きな先生に捕まって嬉しい笑顔も見られました。ミカンさがしは競走ではないのに大きい組の子が小さい組の子を応援したりと微笑ましい姿も見られました。
 行事の一つ一つを準備し、無事に終えられることの嬉しさはコロナを経験したからこそ、当たり前ではない感謝なことだと改めて思わせられています。

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